文章スタイルの話になります。
私は文体やら書き方が独特であると常々言われていますが、事の発端は『玻璃の音*書房』です。
散文詩っぽく、大人が読む絵本みたいなものを書こうとして、カクヨムに来て入力してみたところ、文字がさみしそうにみえました。ぽつーんって感じ。
文字間がぎゅっと詰まって集まってる感じがしたのです。
そこで考えたのが「分かち書き」でした。
これ小学校1年生の教科書を見るとわかります。ひらがなだけでつめて書くと意味がわからない。だから文節ごとに空白があるんですね。
<例> 『くじらぐも』
みんなが かけあしで うんどうじょうを まわると、くもの くじらも 空を まわりました。
まだ漢字の勉強をはじめたばかりの1年生、ひらがながつながっていると意味がつかめません。音読する時にそこで切ると意味がわかりやすいようになっているんですね。
宿題に音読がでることもあります。一つずつのかたまりを親指とひとさしゆびではさんで「はさみ読み」をすると意味がつかみやすいのです。
自分の物語には、やわらかいイメージを保つため、ひらがなを多用しているので、同じことが有効かなって思ったのです。でも全角分だと広すぎるから半角分。これが私の半角スペースのはじまりです。
しばらくして、詩だけじゃなく、少し長めの文章を書くようになって、ここのとこ半角スペースなくなっています。
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☆居間正三さま。
『玻璃の音*書房』にレビュありがとうございます。
「全体的にはおとぎ話のような雰囲気の物語であるが、一話一話も独立した詩のような語り口でできている。長編の物語でもあり、一つずつの詩でもある」
まさにめざしてみたことを表現して頂きました。
あちこち削って削って少ない表現で、目を閉じて描いたシーンを表せたらという想いではじめたものなのです。
☆濱野乱さま。
『花潜む雪』にレビュありがとうございます。
胡蝶の夢、ってなんてすてきな響き。
私は結構悪い夢を見がちなので(不安要素が多いのかしら)
希に見るすてきな夢はピンで刺してとっておきたいくらい大切です。
雪という女の子は現実の中に何も真実を見てないようなところがあります。
夢見る少女とはよく言ったものだな、と。けれど一途は怖い。
読んだ方がそれぞれの夢のかたちにそっと想いを馳せてくれたら、何よりなのです。
☆土御門響さま。
『レインドロップ*ティアドロップ』にレビュありがとうございます。
「傷ついた心に癒しの雫を。
すれ違いから心に傷を負った女性が、少しずつ癒されていく。
詩的な表現に惹き付けられ、女性と同じ目線で物語に引き込まれる。」
迷いが透けてしまいそうで、難しかった本作。
ちらっとでも雫が届いたのなら、嬉しいです。
完結してしまうと、なかなか読まれずに忘却の彼方に消えていくので、こうしてはじめて読んで下さる方に感想を頂けるの、本当に嬉しいです。