今年の秋リニュオープンした 東京都写真美術館に行ってきました。
場所は 恵比寿ガーデンプレイス。
もう クリスマスツリー🎄が 準備されてる。
友人に誘われて、てっきりモノクロ写真だと思ったら
なんだか すごいアートな企画展でした。
杉本博司「ロスト・ヒューマン」展
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http://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-2565.htmlテーマは 人類と文明の終焉。
「今日世界は死んだ。もしかすると昨日かもしれない」
いつも人類は 最後に 滅亡してしまうんです。
33人の色んな職業の人たちのシナリオに沿って
世界が 出来上がっていて(ほぼ理系!)
文章が ひとつひとつ凄くて、物書きにも訴えかけてくる展示です。
*文章の一部、pdf 公開されています。
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http://topmuseum.jp/upload/3/2565/sugimoto_list.pdf私がすきだったのは
養蜂家(今、酔う方かって 変換された)
古生物研究者(化石の収集が凄い。三葉虫め)
遺伝子学者(バイアグラの錠剤って青いんだ)
理想主義者(この部屋は 秘密結社みたい)
蜜蜂たちが人間に搾取されたのに気づいて、帰巣本能を
失くしていく件が、身につまされてしまう。世界の終わり。
壁一つとっても、錆びたブリキ板みたいのが張り巡らされて
退廃的な匂いがしてて、どこの時代なんだろうって
すごくレトロな物に囲まれて、精巧な舞台装置のようだ。
ここでずっと 文章書きながら 漂っていたいなぁ。
なんて思っていました。
めずらしく 圧倒的に男性のお客さんが多かったな。
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地下では「写真新世紀」展。
ウクライナの映像がすごく胸にささる。
小舟に乗って 遊覧する視線は 映画の中のように甘く美しいのに
その横で おもちゃのように簡単に 戦車がいるの。
写真もいいんだけど、撮影者のキャプションがまたいい。
何この言葉の持って行き方。何度も読んでしまうな。
いつか、写真に言葉をつけたいと思っていた。
いつか、誰かと一緒にそういうことをやってみたい。
自分で思い描く撮影ができるようになれば、尚更よいな。
何処かに行ってくると、脳が刺激されるね。
私は恋を書く人でいたいけど、すべてがノスタルジアじゃなくて
やっぱり 今現在に その気持ちを持っていたくなったよ。