@murasaki-yoka

田舎に住む小学生の僕は、開けてはいけないと言われた祠を開けてしまう。 そこに現れたのは、何だか見たことがあるようなないような、ふしぎな神様だった。 何者でもないこの神様を、一体何…

彼女にフラれて、フィンランドの夜を一人きりで過ごしていた傷心中の俺。ふと漂ってきた美味しそうな匂いにつられて外に出ると、そこには不思議な雰囲気をまとった男性がいた。 ーーーーー…

常世と現世の狭間に存在する黄泉の世。 16歳の少年・千景は体が弱いながらも、６つ年下の先代の黄泉の王の息子・悠幸に仕えていた。 悠幸は幼い頃の火事が原因で、王として必要な浄化の炎…

男の子がやって来たその店は、特別な代筆業を営む不思議なお店だった。 店の主人に男の子は一つのお願いをする。 “宝の地図を代わりに書いて下さい”、と。

蒸気機関が発達した明治の日本。その世界には蒸気機関の技術を会得するため、ウィザックと呼ばれる宇宙人が訪れていた。 そんな彼らとの交渉や交流を管轄する政府組織、通称“機関”に憧れる…

人との縁が切れまくる体質を持つ少年、切（せつ）。ある日彼に声をかけてきたのは、人との縁を結びまくってしまう体質の少女であった。彼女が切に依頼した要件とは… 小説を勉強し始めた…

主人公の友也はある日、ポストに入った脱出ゲームのチラシを見付ける。 クラスの秀才だがいつも一人で過ごしている秀一を誘って脱出ゲームに向かうが、そのお題は風変りなものだった…！ …

『それは天がさだめし者』の短編で、第五章のあたりのこぼれ話です。 千景と遥仁が御所に訪れ、耀仁と撫子と再会した夜。 遥仁は耀仁に、千景の幼い頃の話をねだる。 耀仁が話し始めたそ…

「──軍に入隊をしろ。これは勅命だ」 帝の命により、士官候補生として軍に入隊した親王頼仁。 ある夜、頼仁は同じ候補生の藤子と共に、訓練中に謎の男に襲われる。 絶体絶命の二人を助け…

開国し独自の歴史を歩んだ日本皇国。 その国の第二皇子である頼仁は、日頃の素行の悪さが災いし、帝である父の勅命により軍へ入隊させられる。 それは一等兵よりさらに下である候補生として…

神の血を引く血筋が帝として統治する国。その国の上皇の屋敷に母共々仕える十歳の千景は、五つ年下の親王である遥仁の優しさに触れ、引っ込み思案で体が弱いながらも、誠心誠意彼に仕える決意…