カクヨムコン7の真っ最中ですね。皆様、執筆と読書は進んでいるでしょうか。
僕は作品を書けなかった話をします。
カクヨムで知り合った作家の幾人かが、自分の思いを吐露する重要なエッセイをお書きになりました。それを読んで、もうそろそろ僕も書いていいのではないかと思ったのですが……
一言で言うと、僕の人間関係は狭すぎて、過去の事実に沿って記すと僕自身と周辺人物を簡単に特定されてしまうんです。
僕の出身地はそんなに大きくない町です。その町の出身である時期にあの場所にいた、と記すだけで大体特定されます。
また勤め先があまり大きくない企業で、仕事の内容を書くと、あの人間関係を知っているのはあいつしかいない、と特定されます。
ネットに公開するとしたら、内容に相当な嘘を混ぜてフィクションとして発表しないと生活に差し支えます。そんなフィクションを書く筆力が僕にはありません。
芸は身を助けると申します。僕は自分を助けるだけの芸は持っていません。そのことが身に染みます。いつか自分の過去を書いてやるという野望と決別して、この近況ノートを終えます。