今年の電撃小説大賞で一次落選した「神様と約束する方法」をカクヨムに公開してから、幾人かに感想をいただきました。その結果、その作品の他者から見た評価が大体分かりました。
難しい文章を読み慣れた人からは、ストーリーに期待以上の高評価をいただきました。
一方、読みやすさ(リーダビリティ)については最悪の罵倒を受けました。そして賞では一次落選。
これは我が身にかなり痛い意味を持ちます。
僕は現代詩くずれの人間なので、言葉自体で遊ぶのはサービス精神だと思っていました。しかし、その遊びがラノベでは通用しませんでした。
僕が自分で面白いと思う方向性は、ラノベに求められる方向性からずれていたのです。不遜なことを言えば、僕が面白いと思う文章は求められていなくて、自分で味が薄いと感じる文章でなければいけない、ということです。
ここで我を抑えないと、カクヨムで作品を発表するレベルの玄人からいいと言われても商業デビューは遠いと判明したのです。
まるで頭をカナヅチで殴られた気分です。売りの一つだと思っていたものが世間では欠点だと分かったのですから。
次はどうするか。考える必要がありますが、考える以上に我慢が必要なようです。