『アンドロイドは下ネタの夢を見るか?』を読んで頂き、本当にありがとうございます。ブックマークや評価、そして何より、読んでくださる皆様の存在が、何よりの励みになっています。
さて、先日、ついに本作が第16話を迎え、全体の文字数が10万字を突破いたしました!
思えば、ポンコツアンドロイドのナナが、健司の家にやってきてから、本当に色々なことがありました。玄関での壮絶な(?)自己紹介の問いに、ゴミ屋敷と化したリビングでの清掃バトル。
そして、ナナの斜め上の超理論が炸裂する、数々の“論理シミュレーション”。
正直に申しますと、この物語は、決して、多くの人に爆発的に読まれているわけではありません。評価の数だって、人気作に比べれば、ささやかなものです。
ですが、私自身が、健司のツッコミに笑い、ナナのポンコツっぷりに呆れ、時々、二人の不器用なやり取りに、胸を温かくしながら、この物語を書き続けています。
伝奇作品が好きで、怪奇と幻想を書いていた私が、まさかラブコメ作品を、ここまで書くとは思いませんでした。長く離れていると伝奇なウンチクを織り交ぜた物語を書いてみたいと考えたりします。
例。
【呪怨】じゅおん
強い怨念を抱いて死んだモノの呪い。
それは死んだモノが生前に接していた場所に蓄積され、「業」となる。
その呪いに触れたモノは命を失い、新たな呪いが生まれる。
という様なことを書いてみたいと思いつつも、ラブコメでは、そんな機会はない。唯一できたとすれば、第一話の【ロボット三原則】くらい……。
それにも関わらず、私が書けているのは、この物語の「最初の読者」として、誰よりも、彼らの日常を楽しんでいるからでしょう。
そんな、作者の自己満足のような物語に、お付き合いくださっている、心優しい読者の皆様には、本当に感謝しかありません。
健司とナナの、騒々しくて、どうしようもなく馬鹿馬鹿しい日常は、一日も経っていない。
家一軒の清掃を、どうやっていこうかと考えながら、早く普通の生活をさせてあげたい。考えつつ、どうなるかなと思う。
これからも、彼らの行く末を、一緒に笑いながら、ニマニマしながら見守っていただけたら、これ以上の幸せはありません。
今後とも、どうぞ、よろしくお願いいたします。
