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雑談。「結界の守護者」案内役のお話。

「結界の守護者」人界篇が、そろそろクライマックス。

本編で書ききれなかった雑談を、思いついた時に思いついたタイミングでコチラにちょこちょこ書いていけたらと思います。


ひとまず、案内役と護衛役について。

護衛役は結構、派手な場面で出てくるので分かりやすいんですが、案内役って結局何? というお話です。

護衛役は、体を張って武力で鬼や敵対する者から守り手を護るのがお仕事。物語は奏太の視点で進むので、亘の活躍がどうしても目立ちます。

一方の案内役は、結界の綻びを塞ぐ際に同行しますが、お仕事は、綻びの情報を得て護衛役や守り手に伝えて案内することが大きな役目。

守り手の御役目への同行で、護衛役のフォローをしたり、状況に応じて守り手の盾になったりもしますが、メインはそれではありません。

あと、奏太は案内役である汐を危険に晒す事をとにかく嫌がります。

なので、結界の綻びを塞ぐ以外の奏太の勝手な行動によって、危険な場所に行ったりする時には基本的に汐は置いていかれます。

そして、汐はそれが大変不満です。

危険な事をするな、が大前提ですが、行くなら自分だけ置いていくな、と。

あとは、奏太が御役目で怪我をすれば、状況に応じて応急処置をしたり、本家に戻ったあとに村田と協力しつつ医師である尾定を呼んだり、その後のお世話をしたり。

御役目のあとの報告業務も基本的には汐のお仕事。当主や粟路への報告をし、書類仕事もします。時々、椿や巽に任せますが、基本的には汐の仕事です。

奏太は、結界の綻びを塞ぐ事しかしません。亘もそこへ同行して奏太を守るのが仕事。その前後の細かい処理をするのが汐の御役目なのです。

その他に、奏太は人界篇で初めて里へ行きましたが、本来、守り手は里の管理に大きく関わっています。そういう意味で、情報を集めて正しく守り手が物事を判断出来るようにも導きます。


粟路の右腕である瑶の子どもであり、柊士の案内役である栞と姉妹であるという意味では、汐は案内役にうってつけなのです。

柊士のところは、案内役とか護衛役とか関係なしに淕にも雑用が振られるので、淕は護衛役ながら結構何でもこなしています。ついでに、意外に気分屋な栞のフォローにも回るので、淕は気苦労が絶えません。

一方、奏太のところは、亘が細かい調整や書類仕事などを殆どしないので、その辺りを汐がフォローしていっている、という感じ。


巽は案内役ではなく護衛役として扱ってほしい、と言っていますが、亘や柾、椿と比べると非力、汐と比べると情報収集能力や文官仕事や奏太の状況に合わせた対応などは劣ります。そういうのもあって、自分って……となったり、自分の本分は武官なので、護衛役として、自分の役割が欲しい、と思っています。

でも、本人は気づいていないだけで、どちらもそこそここなせる、という意味ではとても重宝される人材だったりします。

特に、汐を危険に晒したくない奏太にとっては、亘や椿を動かせないけど、ある程度危険が伴う仕事を任せられるのが巽なのです。

護衛役の気持ちも案内役の気持ちもわかる調整役になっているので、本人がわかってないだけで、ちゃんと奏太にとって重要なポジションにいるのです。

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