浅倉秋成先生の推理小説を読みました。たいへん面白かったです。
「特殊能力」を持つ四人の「異能バトル」であり、「スクールカースト」の問題提起を含み、「キャラクターも立って」いました。「緻密な計算」に基づく「謎解き」も完璧で、ものすごい「エンタメ小説」だ、と読み終わって感心しました。
まさに「プロの小説」という感じがしました。
私は長編小説を「思いつき」と「感覚」と「経験」を使って書いています。浅倉秋成先生の小説を読んだ後で自分の小説のことを考えると、いかにも「アマチュアの小説」だなあと思いました。
趣味で書いているので、「プロの小説」と比べなくてもいいのですが、できれば面白い「エンタメ」を書きたいという気持ちもあるので、「すごい小説」を読むと、こういうのが書きたいなあ、とも思ってしまいます。
「推理小説」は私がもっとも書けそうにない分野です。私は「緻密なプロット」をつくるのが苦手で、「計算」して小説を書くのが嫌いなのです。
私は「私のやり方」でしか小説を書けないと思う反面、「殻を破る」のも必要かなあなんて、『教室が、ひとりになるまで』を読み終えて思いました。