先日、拙作『まぼろしの人』が完結いたしました。
3カ月弱の間、お付き合いいただきましてありがとうございました。
最後までお付き合いくださった方々はもちろん、連載当初から読み進めてくださった方々、拙作を目に留めてくださった方、目に留めて少しでもお読みくださった方、リアルタイムで読み進めてくださっている方、皆様にこの場を借りてお礼申し上げます。
以前の近況ノートにも書きましたが、本作は2年半ほど前から仕事の合間に少しずつ書き溜めていたものです。
執筆している間は、私生活も含め行き詰まってうまくいかないことがほとんどでしたが、何かを一から創作するのはやっぱり楽しいですね。
初めて書いた長編小説でしたので、初稿を終えたときは大いに散らかった物語でしたが、こうして完結して自分の手から離すことができるようになるまで、どうにか形になったかなと思っております。
さて、連載が一区切りとなったので、以前書いた短編を投稿しました。
『まぼろしの人』完結に便乗して、どさくさに紛れて投稿させていただきます。
日常生活のどうしようもない行き止まり、心の動かなさのようなものを感じていただけましたら幸いです。
ちなみにタイトルの『ソウル・マイニング』は、80年代のUKバンド、The Theの楽曲『Soul Mining』が由来となっています。
邦題の『魂の彫刻』というフレーズも含めて大好きな楽曲です。
陰気で鬱々として、でもどこか静謐な感じがする、この楽曲のイメージと本作を重ね合わせてみました。
偶然にも、ちょうど一曲再生するのと同じくらいの時間で読める分量になりました。
もしよろしければ楽曲だけでも聞いてみてください。
というわけで、年内の投稿はこれが最後になるかなと思います。
皆様良いお年をお迎えくださいませ。
今後も少しずつ執筆できればと思っておりますので、来年もどうぞよろしくお願いいたします。