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布団から出られなくなったはなし


雨の音がすごくうるさい。
というか、雨に濡れた道路を走る車の音がうるさい。風の音もうるさいし、大雨警報の音がうるさい。部屋はカーテンを開けていても薄暗くて、気分が悪い。でも、晴れていても気分は悪いと思う。
何も食べる気にならない。布団に横になって、親指を動かすのが精一杯だ。
ストレス発散のひとつだった小説が、今では書けなくなってしまった。
家族は優しい、楽しい友人もいる、はずなのにどうしてこんなに苦しいんだろう。
文字を書いていても、まとまる感じがしない。
こんな私の話を待っていてくれる人はいないと思うが、それでももしいるのであれば、少しだけ待っていて欲しい。

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