• 現代ファンタジー

【こういう時間も悪くないよねって話】

学校からの帰り道。まだまだ残暑が残る日々は今日も例外ではなくて。
「暑いね〜。」
なんて友達と歩いていると、途中で目に入った瓶ジュース。それは小川に流れている水でキンキンに冷やされており、見るからに美味しそうだった。
思わず隣にいる彼女へ振り返る。2人とも何を言うでもなく手を出した。
「「じゃーんけーん、ぽん!」」
「負けたぁー!!」
チョキの形をした手を見つめながら悔しそうに声を出していると
「じゃあ私オレンジジュースね!」
と楽しそうに言ってくる彼女。
「はいはい。」
なんて言って私はからからと駄菓子屋の扉を開けたのだった。

photo by ユウ飴

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