• 現代ファンタジー

【ちょっと涼みに】

よいしょ、よいしょと足を運んで山を登る。
歩き慣れたはずで、この山の事なら知り尽くしたと思っているのに、僕の先を歩くその子は、僕に知らない景色を見せてくれるらしい。
「本当にこの道で合ってるの?」
長い距離を登らされ、疲れた僕はその子に怪訝な表情を見せた。
しばらく休憩した後、バウ!とこの道を進めと言わんばかりに声を上げる山犬。
その子に連れられた先は──────。

photo byユウ飴

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