葉村「そろそろ『ラノベ作家が異世界転生したら今まで書いたラノベの主人公の特殊能力が使えるようになったから無双してみた』みたいな展開が我が人生にもあるべきだと思うのだが」
担当「転生ってことは一回死にますよ?」
葉村「痛いかな?」
担当「めっちゃ痛いでしょうね」
葉村「まずは痛くない異世界転生の方法を探すところからかー」
異世界転生までの道のりが長いので今回は僕の好きなモンスターの話をしたいと思います。TRPGや創作に役立つ情報が……今回は別にないかな!
そもそもラノベ作家に伝えるべき近況なんてねーよ――というわけではありません。
東京住まいのラノベ作家が集まってゲームしたり飲み会したりしてるのがうらやましかったりしねえからな! 本当だぞ! 広島の田舎って言うほど田舎じゃないけど絶対に都会ではない微妙な地域住まい舐めんな!
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さてファンタジーと言えばモンスターです。モンスターといえばドラゴンとスライムです。単に私が好きなだけです。
ドラゴンはもうね、強い、でかい、かっこいいと三拍子揃ってますからね。
テンション鰻登り、心がヒャッハーしたがってたまりません。
非常に古いモンスターですからそれこそ世界中に色んなドラゴンがいます。
概ね巨通しているのが蛇あるいはトカゲなどに似た外見をしており、超自然的な力の象徴であるということ。
後はもう何でもありです、火を噴く、雨を降らせる、嵐を呼び、不死である、頭がいくつもある等々。
やっぱり昔から、ドラゴンってのは愛された来たわけですよ。
一方、スライムは比較的最近創作されたモンスターです。日本では某有名RPGシリーズのおかげで一気に有名になりました。こちらは序盤の雑魚ってイメージでしょうか。
私はそんな、スライム=雑魚というイメージで油断してる冒険者をぶっ殺す物理攻撃無効タイプのスライムさんが素敵だと思います。好きすぎて本編でも使いました。
スライムさんに全滅寸前まで追い詰められて真っ青になる冒険者を想像しただけで一ヒャッハーは確実ですが、そんな素敵にやっべえスライムさんにも難点があります。
やばすぎて小説とかじゃ使い辛い。死にますからね容赦なく。しかも窒息だったり溶解だったり死に方がえぐいですからね。
これには楽しいヒャッハーも沈んでしまうというものです。
だからではないでしょうが、スライムさんもまたその個性を生かした亜種や変種を多く見るモンスターでもあります。
たとえば『金属を食べるスライム』とか面白いですね。もはや、新しい武器防具を買って迷宮にやって来た冒険者を泣かすために存在してるとしか思えません。同様に『植物繊維だけを食べるスライム』とかヒロインに見せ場を作るためにいるとしか思えません。
っていうか、『スライムに服を溶かされてイヤーン』とかファンタジーヒロイン最大の見せ場だと思うんだよね!
ありがとうスライムくん! ボクはそんなキミが大好きだ!
このままだと確実にモンスターの話から脱線するのでちょっと方向性を変えて、珍しいモンスターの紹介をしようと思います。
名前はミルメコレオ。別名をアントライオン。上半身が獅子、下半身がアリというなかなかイカしたヴィジュアルのモンスターです。
そしてこのモンスターはなんと、上半身が獅子なので穀物を消化できず下半身がアリなので肉を消化できずいつの間にか死んでいるという特殊能力を持っています!
なんでやねん!
何一つ意味がわかりません。意味がわからなすぎて好きです。その人生(獅子生? アリ生?)を考えるとちょっと切なくなりそうですね。
凶暴で特に噛みつきが強いため無力なモンスターではありません。まあ、そのうち死ぬんですけど。
余談ですが、昆虫のホタルも成虫になると口吻が退化して栄養を摂取することが出来ず長くて二週間程度で死にます。
どういう進化だそれ。
そんな意味不明モンスターのミルメコレオさんですが、ネタばらしをすると聖書の誤訳から生まれたモンスターだったりします。『雄の獅子』が『アリライオン』と誤訳され、『アリライオンとは何ぞや?』と想像力を刺激された連中によって、この奇妙なモンスターは生まれたわけです。
ドラゴンのように古いモンスター、スライムのように新しいモンスター、ミルメコレオのような脱力系のモンスター。
モンスターも色々です。
さて、次回はやはりファンタジーには欠かせない『パ』から始まるアレの話をしようと思います。
白くて柔らかいアレのことですよ、アレ。
『宣伝? 何の話だ?』葉村哲