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妖精令嬢とよもやま話 #4 ドキドキ卓上旅行!

 お久しぶりになってしまいました廻です。
 先日長らく間が空いての25話を更新致しました! 本当に間が空いてましたすみません!
 
 今回も元気に、拙作「妖精令嬢と識欲魔人」のよもやま話をご紹介していくコーナーが始まります。
 こちらは特に読まなくても小説そのものの読書体験が大きく左右されたりはしませんので、お時間と興味があれば、覗いてみてください。
 
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 さて、最新話までの間には物語の舞台となっている「レーヴライン王国」の他の国についての話がチラホラ出ております。
 今回は、物語の舞台となるレーヴライン王国と、その周辺にある主要な国を簡単にご紹介していこうと思います。
 
 ■レーヴライン王国
 物語の舞台となっている国。グリューネはじめ、作中のほとんどの人物が、この国の出身です。
 内陸に位置し、広大な国土を有しています。平地や森林、丘陵といった様々な地形を持ち、自然資源の豊かな国でもあります。
 各地へ伸びる街道の整備を徹底しており、貿易の中心地としても栄えています。
 その立地から、かつて大陸で起きた戦争の際には国土の多くが戦場となり、荒廃した貧しい土地が多く存在しています。
 そんな地方都市の再生が、現状この国の抱える大きな問題と言えるでしょう。
 作中ではお馴染みの魔法研究機関『王立天文台(シュテルンヴァーテ)』が存在するのもこの国。
 文化の担い手は王侯貴族が、文明の担い手は魔法使いが務め、それぞれ王室と連携して国家の運営を行っています。
 
 ■メードライデン帝国
 レーヴラインの北西に位置する山岳地帯の国。フレデリックはこの国の生まれであることが明かされています。
 一年を通して寒冷な気候で、またの名を「常冬の帝国」。
 かつての戦争で協定違反を犯したことで終戦後厳しく責任を追及され、現在は貿易の規制なども行われています。
 勾配の多い地形と寒冷な気候により、農作物の育成は難しく、貿易規制を受けている今は苦境に立たされていることでしょう。
 何故このような立地に国があるかというと、魔法の触媒として用いることに適した、純度の高い鉱石を産出する鉱脈があり、多くの魔法使いがこの地を目指して集ったことが興りだと言われています。そのため魔法使いが他の国より多く存在しています。
『天球儀の楔(アーミラリィ)』という魔法研究機関がかつて存在しており、所属する魔法使いは非凡揃いでしたが、内部で行われていた研究には非人道的なものも多く含まれていたようです。
 
 ■アンシャン共和国
 レーヴラインの南西側、海に突き出た半島にある温暖な気候の国です。グリューネの義兄・ヴィルヘルムが遊学(建前)で滞在しています。
 長い歴史を持つ国で、文化が非常に成熟しており、美食・芸術・音楽などあらゆる娯楽が味わい尽くせると言われています。
 実際、他国の貴族や上流階級の人間がそうした文化を楽しみ、学ぶために遊学しに来るということは非常に多いようです。
 この国の魔法使いたちは主に学術に励み、魔法学のみならず多くの有用な論文を記していますが、残念ながらそれほど立場は強くなく、「売れない画家のようだ」と揶揄されたり自嘲したりしているようです。
 地続きで面している国がレーヴラインのみ、また半島にあるという立地のため、大陸で起きた戦争では直接大きな被害を被ることはなかったようです。そのため多くの文化財が失われることなく現存し、国民性はおっとりとしています。遊学先として選ばれるのにはこうした背景も影響しているのでしょう。
 
 ■ジャウハラ神王国
 レーヴラインの東側、荒涼とした砂漠地帯に存在する国です。
 メードライデンと同じく生活資源に乏しい土地の興りのため、かつては周辺各国に戦争を仕掛け、属国とすることで資源を潤沢にしていた国ですが、直近の大陸戦争以後はその槍を収め、貿易に力を入れることで国を豊かにしています。
 周辺の国では唯一、魔法使いの資質を持つものが常に王として国を治めており、彼らは「神王」と呼ばれ崇められています。
 そして王に仕える魔法使いは「神官」と呼ばれ、神王の側近として文武ともに大変過酷な修練を積んでおり、戦闘力では大陸最強とも言われています。
 国内の魔法使いの資質を持つ人の多くは神官になることを目指しますが、近年はそれとは別に、より広く魔法使いとして活躍するために、国外の魔法研究機関へ進学をする若者も増えてきています。そうした若者たちの間でも、やはり『王立天文台』は憧れの学府のようです。
 
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 以上、簡単ですが設定がある周辺の国をご紹介しました!
 今後作中でこれらの国の名前が出てきたときに、あ~あんな国なんだなあと思って頂ければ幸いです。
 
 第三章ももうそろそろ終幕が近づいております!
 新たに明らかになる「妖精令嬢」の秘密をお見逃しなく、ご覧頂ければ幸いでございます。
 
 次回もどうぞお楽しみに。
 
 
 
 

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