『ランジェリーフェチの純情少年と純愛青春』ようやく完結しました。初めて書いた小説ですので愛着もあり感慨もひとしおです。
書くにあたり、最近のはやりの恋愛物の傾向として、BL物が人気のようですが、悩んだ末に私には書けそうにもないので断念しました。でも、普通に恋愛物を書いてもつまりませんから、BL物がだめなら女装物でと考えました。
もっとも、あまり女装に走ってもリアリティーはないですから、ランジェリーフェチ程度にとどめました。女子のランジェリーは、男子にとっては色んな受け止め方の違いはあっても、憧れであることには変わりありませんから。
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最初は純然たるアダルト小説として、おばさんの下着を悪戯する少年の話し(1話~5話)と、恋人の下着を盗もうとした少年の話し(10話~16話)の短編2作を作りましたが、最終的にそれぞれの内容を膨らませて増量し、更に新たなエピソードを投入して合体させました。
ですので、全体的には、おばさんとの話し(1章)、恋人との話し(2章)、恋人を失ってからの話し(3・4章)と、内容的には三部構成となり、意図したわけではありませんでしたが、それぞれにテイストが違うようになりました。
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おばさんとの話しは、こんな歳上の優しい綺麗なお姉さんがいたら良いなぁという、完全な私の妄想です。ちなみに、結婚式での別れのシーンは、まったくキャラも設定も違いますが、イメージ的には『銀河鉄道999』の最終話、哲郎とメーテルの別れをイメージして書き上げました。
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恋人との話しは、こんな恋愛をしたいなという私の妄想全開の前編甘甘な恋人との恋愛がテーマです。だからイメージ的には明るく、時にキュンとして、時に変態バカップルな展開になりました。個人的には中学の隣の席にいた仲の良かった同級生をイメージしましたが、もちろん、私の初恋です。当然ながら実際には告白もしてませんし、死んでもいません。今でもピンピンして、元気に二児のママをやってるようです。
ちなみに、第10話の告白は、『銀河英雄伝説』でのフレデリカ・グリーンヒル中尉に告白するヤン・ウェンリー提督をイメージして、その後、少女が駆け出すシーンは『さらば宇宙戦艦ヤマト』の森雪が古代進との結婚前のデートをしていたイメージで書きました。
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恋人を失ってからの話しはガラリとイメージが変わります。そのつもりはなかったのですが、愛する人を失った少年の嘆きを書いてる内に、どうしても全体のトーンは暗く重くなりました。でも、後輩の朋美ちゃんは一途で、これも書きながら私自身が大好きになったキャラです。こんな後輩が欲しかった。
私も中学で柔道と合唱をやり、中学の合宿で他校の女子から文通を申し込まれ、高校受験で中断しましたが、女子高生の波の中を鍵を無くした自転車を引きずってるところをその文通相手に見られ、再び、文通を再開した思い出が元です。
また、中学3年で後輩からバレンタインにチョコをもらい、その子が高校に進学してから通学の駅でラブレターをもらった思い出が元になっています。
でも、どちらもまったく進展もなかったので、もちろん、エッチもキスもしてませんから、小説で勝手に妄想を膨らませてしまいました。
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とにかく、初めての小説でしたが、最後までなんとか書き上げることができました。お読みいただいた方には、拙い文章力で申し訳ありませんでしたが、心から感謝申し上げます。ありがとうございました。また、新たな作品でお会いできるように頑張ります。