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【真夜中の創作話#2】アッシュに出てくるホラー演出は、作者の実体験

今週は
98話 オークションをぶっ潰せ⑤
99話 先鋒ハイジvsヒーロー①
100話 先鋒ハイジvsヒーロー②
101話 先鋒ハイジvsヒーロー③
102話 先鋒ハイジvsヒーロー④
103話 中堅ノアvs陰鬱の魔術師①
104話 中堅ノアvs陰鬱の魔術師②
上記の通り更新しております。少しでもお楽しみ頂けましたら幸いです。


今回のお話は『アッシュと11人の家族』に出てくる、不思議な現象についてです。
怪奇現象、心霊現象と言ってもいいのですが。作中のホラー現象について、私は必ずしも幽霊の仕業だとは思っていなくて。生き霊の場合もあれば、思念体のようなものもあると考えています。
このあたりは、皆さんそれぞれお好きなように解釈してくださいませ。「これ!」と決めつけると、不思議でもなんでもなくなって、おもしろさが半減するんですよね。

ホラーは訳わからないところがイイのです!


さてそのホラー演出、一部は私が実際に体験したことです。
例を挙げますと〈第1章 4話 孤児院ブルーオーシャン①〉にある、誰もいない建物から聞こえてくる子どもたちの声です。

私は時間があれば、近所の公園にウォーキングに出かけます。その日も歩いていたら、隣接する市営体育館から子どもたちの声が聞こえてきました。
この体育館では週に一度、剣道教室が開かれているようなので、その声だと思いました。踏み込みの「ドン!」という足音や、「やー!」というかけ声が聞こえましたから。

ところが、公園をぐるっと回ってまた体育館のそばを通った時です。
体育館が静まりかえっています。照明もすべて消えていました。よく考えたらその日は三が日で、施設は休みだったんです。

空耳だ、気のせいだと言われれば、それまでですけどね。
でも前に誰かが「建物は記憶する」と話していたことを覚えています。そこに住んでいた人、よく使ってくれた人たちの、気持ちや光景を覚えていて、時々懐かしんだりするのではないでしょうか。

私にはあの体育館が、お正月で誰も来なくなって寂しがっているように感じられました。

学校や病院や遊園地、人がいなくなったとたんにゾクッとなるのは、このためかもしれません。


あとは細かいところで、アッシュが人影を見るシーンや、水没都市で扉をドンドン!と叩かれるシーンなども、実体験です。
扉を叩くというか、ガラッ!と開けられたことがあります。親族のお葬式の日だったので「挨拶にきたのかな」と思いました。
人影は病院でよく見ましたね。


こんな話をしておきながらなんですが、私はガチガチに見える人ではないんです。感じることもありません。
ただ高校時代、一家全員が見える人だという子と仲良くなって一緒にいたら、なんか私まで見えるようになったっぽいです。
その頃の体験が一番酷くて、結構怖い思いもしました。

だからつまり私は、力のおこぼれを貰っただけという認識です。でもこんなに長く影響が残るとは思いませんでした。
いつ消えるんだろ?

だけどそのお陰で霊界に興味を持ち、ホラーゲームや怪異実体験の書籍に触れまくって、『アッシュ』ができたんですから、人生なにが繋がるかわかりません。
この経験がなければ、アッシュたちの廃墟探索は味気なく終わっていたでしょう。

もちろん、アッシュが“見える人”だということは、今後ストーリーにも大きく意味を持ってきます。
そして不思議現象もまだまだ出てきますし、スリルを感じるシーンもあります。楽しみにして頂けたら幸いです!

ここまで、長々とお付き合い頂きありがとうございます。では良い週末を!

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