• 異世界ファンタジー
  • ホラー

【カクヨムネクストの舞台裏】開発チーム座談会を拝読しました。

【カクヨムネクストの舞台裏】開発チーム座談会
https://kakuyomu.jp/info/entry/next_backstage1
拝読しました。

 まだ、しっかり精読できてないけど、思ったことを……

 まず、カクヨムネクストのローンチが上手く行ったようで、なによりです。おめでとうございます。
 座談会文中にもあるけど、小説サイトで有料サービスって、難しい。他は撤退してるところが多くありますよね。マグネットさんは撤退しちゃったし、Novelismさんも事業譲渡したし。あと、たいあっぷさんも……
 マネタイズできているっていうのは、やはりすごいです。
 強力なプロ作家陣による、ここしか読めない作品での全体サブスクっていうのが、正解だったのでしょうね。でも、これ、バックにKADOKAWAさんの強力無比なブランド力があってのことなので、よそ様はまねできないかも知れないです。


 それから、気になったのが、「カクヨムからメガヒットを出す」ってところ。
 「ネクストあるいはカクヨムUGCから、世界で戦えるようなコンテンツが生まれてほしいですし、生み出すつもりです。」ってお話しを拝読して、うん、ぜひお願いしますと思います。

 座談会文中にあるとおり、9年目のカクヨムさんは、まだ、メガヒットを出せていません。あえていうと、「近畿地方のある場所について」はメガヒットって言っても良いかも? と思いますが、あれはX(当時はtwitter)からのヒットなので、カクヨムさんの中から生み出せたものじゃないといえば、そうなのかも。

 えっと、Discord対談の「#ライトノベルってこれからどうなるの?」にも、事前質問で挙げさせて頂いたけど……

 カクヨムさんが正式オープンしたとき、『自由に物語を書ける、読める、そして多様な小説が評価される場所』を目指していたはずなのです。
 「場所」です。カクヨムさん、えっと、例のシステム障害でいま閲覧できないけど、2015年の中期経営計画の中で、他にはないコンテンツコミュニティをやりたいと打ち出してたはずなので…(記憶が確かなら)

 でも、途中から、方向転換して、異世界テンプレにがっつり寄せた小説投稿サイトになっちゃった気がしてます。(確か、いつだったかの決算説明資料に、毎クール異世界アニメを出すぞってなったあたりから?)

 カクヨムさんは、後発サイトなので、異世界人気が凄い勢いだったあの頃は、この判断も仕方ないとは思うけど…… 正直、微妙…… と、思っていました。


 異世界テンプレ作品をランキングで選別して書籍化って、手法は、たぶん、マーケットインな開発手法だと思います。書店さんで売れている異世界モノを出す。ニーズを調査して、いま現在、読者が読んでいるモノを出版するって方法ですよね?


 Discord対談の事前質問に蛇足で書かせて頂いたけど、すごく失礼な書きっぷりで恐縮でしたけど、あえて蛇足で書いたのは……
 KADOKAWAさんは、プロダクトアウトで作品づくりをできるシーズ(作者、読者、編集者、ブランド力の全部)を持っているから。トリさんならできるはずと思ったから。


 小説家になろうさんからや、アルファポリスさんが、異世界作品を出版し始めたときって、たぶん、プロダクトアウトだったと思います。トラック転生とか、いきなり主人公が死んで異世界で生き返るなんて、かなり尖ってますよね? もう、慣れちゃったけど。

 カクヨムさんは、5年以上も遅れてスタートなので、異世界モノの市場が本屋さんに形作られた後に、異世界モノに注力するようになったのだと思います。他社さんが作った市場に対して、ランキングという形で市場調査を行い、市場要求に合わせてランキング上位作品を書籍化してきたのかなと。
 結果、いつも後手に回っているため、強力無比なレーベル群を持つKADOKAWAさんでも、メガヒットを出すことはできなかったのかなと。

 
 でも、これからは、トリさんの反攻作戦がはじまる予感がします。
 カクヨムネクストは、他社さんがまねのできない強力な武器になると思います。だって、他社さんはネット小説の有料サービスをことごとく失敗しています。書店さんに繋がるぶっ太い販路がないと、たぶん、同じことはできません。

 なので、カクヨムネクストで、ぜったい来る作者陣と編集者さんがタッグを組んで、尖った作品づくりをしてくれることを期待してます。流行りモノのテンプレじゃなくて、作者が本当に書きたい作品や、作者の個性を生かした作品を、メガヒットに仕上げてくれることを期待したいです。他社さんが作った市場のニーズじゃなくて、作者と編集者さんのシーズ(作品力)で、新しいテンプレの開祖になるような作品を作ってほしいです。

 それと、メガヒットに必要なのは、やっぱりユーザーコミュニティと思います。プロダクトアウトで作品を打ち出してゆくには、最初に支えてくれるユーザーさんが必要なのです。そうしないと、埋もれた名作を量産することになりかねないと思います。
 「近畿地方のある場所について」も、twitterのとあるツイートがバズったことが、きっかけです。フォロワーの中で返信や引用ツイート、リツイートが多数行われた結果なんです。2023年3月24日時点のスクリーンショットを保存してますけど、3.1万件のリツイート 5319件の引用 8.3万件のいいね 4.4万件のブックマーク PVは900万件です。
 凄い作品が、これだけの数の潜在的な読者に届いたら、導線が繋がったら、メガヒットしますよね。

 座談会の中でも触れられていましたけど、ネクストの読者さんは、あまり発信しません。
 有料サービスなので、ネタバレは良くないと思っているユーザーさんがいると思います。 
 いわゆる「読み専ユーザー」さんは、そもそもX/twitterはやりません。情報発信しないんです。だから読み専っていうんです。

 カクヨムネクストからメガヒットを出すためには、潜在的な読者にリンクを届ける役割を担ってくれる、そんなコミュニティが必要と思います。
 「俺が書籍化するには」とか「私がランキングで勝ちあがるには」みたいな、我利我利した世界じゃなくて、もっと緩く繋がる世界が必要だと思います。何気に、ネット小説黎明期みたいな緩さが、あっても良いと思うんですよね。ガリガリくんばっかりになると、結局、足の引っ張り合いになっちゃいますから。

 で、現況で思うのが、
 トリさん公式Xの新刊宣伝ポスト、もっとみんなにリポストしてほしいです。
 例のシステム障害で再認識したけど、Xでの新刊宣伝ポストは、潜在的な読者に近い気がします。
 ゆるく繋がるインターネットの中に、潜在的な読者さんがいると思うのです。xで話題になって、リポストされたり、「買えました」や「読みました」ポストが流れてくると、潜在的な読者さんはおさいふを握って、書店さんに足を運んでくれるようになると思うのです。

 なので、カクヨムの民は、もっと、同志ユーザーさんの新刊を応援しようよ。

 今回も、長いうえに乱文。失礼しました。

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する