◇1.
『キュービットさん』は呪いのアプリ。絶対に、願い事をしてはいけない。
https://kakuyomu.jp/works/16816927859334670665 これ、読んだ方は、たぶん、「なんじゃあ、これ?」と、思ったと思います。
紹介文に注意書きを載せてますが、そのとおりです。
頻繁に視点キャラを切り替えます。
視点キャラが大勢います。
行動やセリフに矛盾があります。
呪いや催眠で、記憶を改ざんされているキャラもいます。
ということは……
会話文だけじゃなくて、自身が視点キャラを担当しているパートの字の文にも、嘘や矛盾があるんです。
書いてて楽しいです。
えっと、例外は…… 主要キャラでは、星崎あずさ先輩は、嘘を言いません。
他のキャラは、嘘をしれっと混ぜて喋っています。
しょうがないもん。だって、「キュービットさん」をすると、催眠状態になって、自分自身がなぜこんな言動をしたのか? わからなくなるんだもの。
最近、一人称文体の作品が増えました。というか、主流ですね。でも、何気に、誰が決めたわけでもないけど、「地の文では真実を話す」って暗黙の何かが、ある気がするんですよね。
私は、性格が天邪鬼ですから、そういうのを見つけると、やらかしたくなるのです。
で、「キュービットさん」では、天衣無縫キャラの菅生ともえ先輩が、盛大にやらかしてくれます。いま、第4章で鋭意、やらかし実施中です。
こういうめんどくさい仕掛け、楽しい人は楽しいけど、楽しくない人は頭痛しかないと思います。
あと、このお話、一般的な読者(いわゆる読み専)を想定読者にはしていません。カクヨムコンはお祭りなので、作者同士の読み合いを大前提に考えています。
クロノロジー形式文体とかって言ってるけど、つまり、これ、ものすごく詳細なプロットじゃないかと、思うんですよね。だから、小説を書ける人は、このお話を読めるんです。
物語中の出来事を、頭の中で整理するスキルが身についていますから、ね。
最後に、ひとつだけ、ネタばらし。
「キュービットさん」で呪いに落ちるキャラは、矢作川水系の支川の名前がついています。
例外は萩谷さん。「はぎや」です。さすがにバレるので、ひらがなで順番入れ替えています。
あと、鹿乗(かのり)くんが、まだ、攻略できていません。いやあ、彼は用心深いのでなかなか捕まらないんですよ。
鹿乗川は、「どうする家康」の三河一向一揆の舞台になってた本證寺のすぐ東側を流れています。(あ、現在は、そうだけど、矢作川は下流部分を江戸時代に魔改造されているので、当時は、いまと違うと思いますけど)
でも、鹿乗川は、最も下流で合流する支川なので、まあ、慌てなくても良いよね?