いつもお読み頂き、誠にありがとうございます。
もう全く創作とは何も関係ない事ですが、私はボクシングが好きです。格闘技とかも好きです。あっ、そんなに詳しくはないですから、マニアックな質問は止めて下さい(笑)。
さてカクヨム的には需要が一切ないお話なので、ご興味のない方はブラバをされて下さいませ。
今日、井上尚弥の試合がありました。
熱いです。
感動してます( ;∀;)
さて、私は昔から井上尚弥を追いかけてます。何故なら、彼が普通じゃないボクサーだったからです。ですが、当時はここまで予想外に凄くなるなんて考えてなかったです。2階級で四団体統一って、そんな事を想像出来る訳がありません(笑)。この10年以上、彼はすごい夢を見せてくれてます。
そもそも、マンガでも起こりえない事を現実にしている恐るべきチャンピオンです。これはですね、創作者の限界を超えた存在なんです。こんなストーリー、誰にも考えれません。
その井上尚弥が試合をしました。
少し前に彼はスーパーバンタム級に階級を上げました。こんな事を書いては熱狂的なファンの方からお叱りを受けそうですが、個人的には階級の壁が僅かですが感じられてます。それと同時に数%程全盛期より落ちているのではないかと、前回の試合を見て感じました。
もちろん井上尚弥の強さを100としたら98くらいの落差で誤差の範疇です。他の優秀なボクサーが私基準で82~5くらいですから、まだまだ圧倒的です。
ですが、その前回の試合で私が感じたのが、意識での反射に対して極々僅かですが反応に変化がある気がしました。精密機械であるボクサーですので、コンデションや精神面も関係するので正確にはジャッジ出来ません。
そんな懸念を持ちながら迎えた今回のルイス・ネリとの試合。山中との因縁というか、日本ボクシングファンなら、色々と思う所がある選手です。
井上でも楽勝とは言いませんが、それでも十分に攻略出来る相手だとは思ってました。ネリの得意であるラッシュ時のパンチの軌道と速度を見て、井上とのスピード差から、打ち始め、カウンター、打ち終り、と狙い処が十分にあります。
問題は、井上という存在に対し、逃げずにちゃんと打ち合うかどうかだけです。
ただし、ネリの怖い所は隙をつく能力が、世の悪童にありがちですが高いという事です。本能的な部分でそういう怖さがあります。当て勘がいいと言う奴です。
さてその試合、度肝を抜かれました。
開始早々、私は心臓が止まりそうでした。
なぜなら1Rで、あの井上がプロ初ダウンを喫したのです。有り得ないとは言いませんが、そんな想像が出来る奴は、日本にはいないと断言出来ます。唯一出来るとしたらイメトレが得意な井上だけでしょう。
そのダウンの理由は様々分析出来ますが、敢えて単純に気負っていたのだと書いておきます。
で、ここはネリを褒めるべき所ですが、個人的に嫌いなので「やりやがったな」という気分です。
もうそこからは、ドキドキが止まりません。
心臓がバクバクいってました。
私は「なんてこった!」と大パニックです。
大好きなボクサーが負けるかもしれない、そんな恐ろしい考えが頭をよぎり、もはや冷静に試合を見る事が出来ません。
井上の試合を見ていて初めて感じた感情です。あのドネア戦でも、ここまで「やばい」とは思いませんでした。
祈る様な気持ちで観てました。
だけど、そこは我らが井上尚弥でした。
なんとですね、2Rでダウンを奪い返したんです。やりました、流石です。でもですね、やはりドキドキが止まりません。それだけ危険な相手なのは間違いないのです。
正しくは、今夜の井上にとって危険な相手という意味です。ボクシングにはそういう「運」や「流れ」があるのです。
そしてもうそこからはここに私の筆力では書けない程、近年稀に見るすごい試合でした。あっ、ネリが凄いのではなくて、井上尚弥がすごいのです。
驚きました。
ハラハラしました。
ヒヤヒヤしました。
彼が必死であるのが画面越しに伝わりました。普通に観ている方には判らないかもしれません。
相手につけ入らせない様にする事、それはボクサーとしては当然ですが、その彼の振る舞いは常軌を逸して凄かったです。
余裕がある様に見せながら、慎重に、そして大胆に、尚且つクレバーに、その上で観客を沸かす驚きのボクシングを彼は展開したのです。
最高です。
正に日本ボクシング史上最高傑作と讃えられるボクサーの姿がありました。
私は井上尚弥の力が落ちているのではないかと考えましたが、この試合を見て、そのボクシングIQの進化とその高さ、さらにパフォーマンスの驚異的な噛み合いと精度に驚愕しました。
完成度がどんどん上がっています。
だから、私は前回の試合で感じた考えを改め、総合ポテンシャルではまだまだ全盛期の発展途上であり、尚且つその成長はとまらないと強く印象付けられました。
彼のボクシングはまだ見ぬ世界を、これからも見せてくれそうです。
今年の最も素晴らしい試合でした。
こんな事をカクヨムの近況ノートに書くべき内容ではありませんが、今日の素晴らしい日を忘れない為に書かせて頂きました。
ボクシング、熱いです。
井上尚弥、最高です( ;∀;)