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『I.D.—完璧少女は役立たず―』完結


こんにちは、まろみ まろやか です。
タイトルの通り、拙作『I.D.—完璧少女は役立たず―』が、本日完結いたしました。非常に感慨深いです。

さて、本作はなんでも出来る万能な天才 藍原 が、なんでもはできないけれど、ある一点においては他を寄せ付けない才能を持った人間たちが集まっているサークルに入り、二番手に案じてしまうことによる葛藤、苦悩を経て、成長する姿を描いています。が、キャラクターたちの中で最も異常なのは 藍原 であろう、と作者自身は考えています。
というのも、優れた能力を持ちながら、それを正確に自覚し、あぐらをかかず、常に向上心を持ちながら、他人にはそれを求めない割り切りよう。藍原のパーソナリティは、真似することはそう簡単にはできないものです。この藍原の能力を手なづけている人格こそが、作中で最も異常な存在だと私は思っています。
そんな藍原と、自分の能力に悩まされながらもうまく折り合いをつけて生きてきた他の天才たちの心の交流、という部分が、本作のメインの要素であり、おもしろみでもあると思います。セリフの一つ一つから、彼らの歩んできた人生が想像されてくれることを願っています。

最後まで読んでくださっているであろう方が、数人、いらっしゃるかと思います。その方々はもちろん、少しでも読んでくださった方々も、本当にありがとうございました。何か心に残るものがあれば幸いです。
I.D.には実は執筆中の続編が存在していますが、これは、公開するかどうか悩んでいるところです。私は自作品の客観視を常に心がけていますが、そんなものを心がけていなくても、需要がないことくらい明らかです。なので、公開はしない可能性が高いです。が、続編は会長になった藍原を筆頭に、二回生になった隠、柚谷、三回生になった八雲、御影、遠矢、中静、古月が、本作よりもたくさん活躍することになります。新入生の勧誘で三悶着ほどあり、新体制でのI.D.のスタート。そんな作品になっていますので、もし興味のある方が、万が一いらっしゃった場合、なんらかの形で公開するかもしれません。

それでは、今回はこの辺りで。
実は『元ミミックの魔物配合ノート』ももうすぐ完結してしまうので、一気に寂しくなりますが、現在はラブコメを苦しみながらも執筆中です。こちらも近いうちに掲載開始できるようにいたしますので、お待ちいただけると嬉しいです。

まろみ まろやか でした。

2件のコメント

  • はじめまして。
    I.D.を読了させていただきました。
    すごく面白くて、楽しくて、何より心を動かされて、とても充実した時間でした。
    登場人物それぞれに、作品に生きる意味が確かにあって、読み進めるごとをそれがわかってきて続きを読むのが楽しみでした。
    私自身、引退が近づいていることや、そこでの周りの人が本当に凄くて、作中の藍原さんの様に感じていたこともあり、自分を重ねて読んでいくと、すごく色々なヒントを受け取ることができました。
    先生は続編に需要がないとおっしゃってしますが、個人的にはすごくすごく読みたいので、もしよければ公開していただけると嬉しいです。しないとしても、需要はありますということが伝われば嬉しいです。
    ぜひ書籍化……同人みたいな形でもいいので、あれば必ず購入させていただきます。
    とてもいい作品を本当にありがとうございました。
    (読み終わりですぐに感想を書き、推敲もせずに失礼かとは思いますが、気持ちが薄れる前にお伝えしたかったので……日本語が変でしたらごめんなさい……)
  • kahizu様、大変心のこもった感想をいただき、本当にありがとうございます。
    まさか、『I.D.』の方に読了コメントがいただけるとは思っておらず、とても驚いています。そして、ものすごく嬉しいです。
    30万字もあるこの作品を全て読んだ、というのは、それだけで本当にすごいことです。しかもこんな素人の作品を。私はこの作品が大好きで、クオリティも高いと思っていますが、他人にそれを認められるというのは、目頭が熱くなる思いです。
    読み進めるごとに、というところが特に、嬉しいです。この作品はいわゆるウェブ小説としてではなく、文庫本を一冊書き上げたくて書いたものでした。つまり、冒頭で読者を掴むとか、展開を早めるとか、そういう、無料が故に読者を離れさせない工夫、のようなものは考えず、購入された方が一番楽しく読めるように、そう考えて書いてあります。ので、読めば読むほどおもしろくなってくるはずなのです。序盤で離れる方は、それでいいと思っていました。ですが、こういう方がいてくださると、本当に心から嬉しいです。おもしろかったでしょう?と言いたいです。魂を削って書いた甲斐がありました。三年前の大学生の頃、毎日夢中で書いていました。
    社会人になって自由な時間がなくなり、続編を書くか、新作を書くか、選ばなければならなくなってしまいました。その結果、需要がないであろう続編の優先度を下げて、現在は新作を書いています。それもものすごく楽しいので、時間の無さを呪うばかりですね。しかし、続編の需要が、少なくとも今、お三方にはあるようです。小説家になろうの方にもお二人からお声をいただき、正直迷っているところです。まだ六万字しかないのですが、公開するべきなのかもしれませんね。
    それに、買う、とまで言っていただき、本当にありがとうございます。もし自費で紙にすることがあれば、無料でお譲りしますよ笑
    さて、嬉しさのあまり長々と書いてしまいましたが、この辺りで失礼いたします。もし続編を公開することがあれば、カクヨムにももちろん投稿するので、その時は読んでやってください。確実に、昨日までよりも公開するモチベーションは上がっていますので。
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