小笠原海軍シリーズ、新作 連載開始です。
ノアの艦~厄女が女神になる日~
https://kakuyomu.jp/works/16817330650592356909今回は、サポーター限定で先行掲載していた分、0~2話までの3話分をお届け。
次回、第3話は明後日、7/23朝6時に更新予定です。
以下、長いですが連載開始までのいろいろ
前作『空より遠くて愛せない』完結から、半年以上経ちましたがやっと開始です。
今回は御園家長男・海人をヒーローに、新しいヒロイン『乃愛』を迎えての連載になります。
シリーズ最初の1作『蒼い月』。初代ヒロイン葉月とヒーローの隼人との間に、長い紆余曲折の果てにやっと舞い降りた子供が『海人』でした。
もう十何年も前に彼が物語に誕生、以後はかわいい息子として度々登場、そして『空より遠くて愛せない』で成人し、隊員となり主要キャラとして登場してきました。
今作でついにヒーローに……という運びです。
(※蒼い月は古い初期作品のため、投稿サイトには掲載しておりません)
彼が子供の時から物語の中で追ってくださった皆様から見ると、もう親戚目線で見守ってきてくださったかと……。
それは作者の私もおなじで、息子感覚で書いてきたものですから、彼が子供だったのに大人になるという切り替えが最初はうまく行かないものでした。
『空より遠くて愛せない』でもそうでした。海人が二十代の男性としてしっくりするまでは時間がかかりました。いまはもうすっかり大人の男として掴めているのですが、今回はその彼に恋人ができるかもしれないという物語にチャレンジ😅
成人男女の恋愛物語を主として執筆創作してきたわけですが、創作の中で赤ちゃんキャラとして登場させた男児が、書き続ける中で大人になって恋をする……ということ、なんだか息子の恋愛を書くようで、作り始めた時にはどうにもしっくりしないことが多かったです。
ヒロインもおなじです。これまで、葉月、心優、藍子とシリーズで登場してきたヒロイン。それぞれの特性を持たせてきたヒロインで、また誰とも重ならないよう、新しく感じられる女性であること。また海人としっくりする向き合える女性であること。これが私の中で馴染むまで、また、女性像がしっかりと固まるまで、3年かかったかなという感触です。
また物語の主軸となる職務について、『ダメージコントロール』という艦にはかかせない重要ミッションがあると知ってから、シリーズの新しい一作を構築しようと思えたキッカケでもありました。
タイトルが先に生まれていたほどに、この職務との出会いが、新作創作のファーストステップだったといっても過言ではありません。
Twitterでは三年前からちょいちょい呟いていたのですが、『ダメージコントロール』については、事故や戦闘での船体損壊が起きて初めて『実録』として残るので、実務的な記録としての資料がそれほどありませんでした。
最近の事故でも詳細資料は軍の物になるのである程度のものしか見つからず、いちばん多く触れられる実録エピソードが残っているのは明治~昭和の世界大戦時のものでした。
なので今回も同様に、組織にしても、出来事にしても、マニアックな追求はほどほどに、ふんわり女子向けミリタリーとして進めていく心積もりです😅
それでも関連書籍を追うと、帆船軍艦の時代から、様々な戦闘による損害、事故を経て、乗員をなるべく護るためにと生まれた職務であり、また有事に際して迅速に対応できるようにと試行錯誤の果てに艦内の組織形態を改善&構築、現在まで積み上げられてきたことがわかります。
航空機もそうですけれど、事故があって、それを追求し、新しい安全となる。艦のダメージコントロールも同様だと感じられるものでした。
またダメコンは事故現場や火災現場に対するため、隊員は、損壊箇所修復(防水)、消防、爆発物処理、など、艦の天敵『浸水、火災』などに対するさまざまなスキルを要しています。現場に駆けつけるため、救命のスキルも持つそうです。
ですが、ふんわり女子向けミリタリーなので、いろいろ乃愛に厄災がふりかかりつつも、今回は『新島』というシリーズの中で誕生した、架空の島を舞台に、『恋物語を主』として綴っていきます。
『空より遠くて愛せない』のラストのあたりで、新島がどのように発展したかというエピソードがあったかと思いますが、架空の島、新しい街『小笠原新島』は、どこかにありそうな、ちょっと懐かしい感じのマリンリゾート街という設定になっています。
そんなリゾート風の背景をそばに、今回は海人と乃愛、そしてこれまでのシリーズで登場した面々も再登場。(誰が登場するかはお楽しみに💕)彼女彼らの新しい日々をお届けしていきます。
今回は毎日更新とか一気に押し進めず、また皆さんとまったりじっくり楽しんでいきたいなと思い、隔日更新か、週2回更新ぐらいのペースで進めていく予定です。
更新時間もいまのところ、朝の6時に予約設定をして定期的なお届けを目指していきたいと思っています。
(時間変更をする場合は、Twitterなどで都度お知らせいたします)
シリーズを通して追ってくださる皆様、またこの物語から新しくお付き合いくださる皆様。また一緒に物語の中で楽しんでいただければ嬉しいです。