市來 茉莉

2020年初出の作品になります。

ちょうど二年前のいまごろ書いていたので、春になると、この作品の中で描いた花々や景色が頭に浮かんできます。
カクヨムコンテストに出したいなと思い、昨年のまたもや今ごろに投稿準備をしてそのまま放置になっていました。（いまのところコンテスト応募の予定はなし）
今年こそ、カクヨムさんに投稿しようと、ちょっとひと息ついた今のうちに開始することにしました。

旭川より北にある羊の町『士別市』が舞台です。（上川管内　道北地方）
高速道路の最北のインターチェンジがあるところでもあります。
トヨタ自動車やミシュランなどの大手自動車会社が寒冷地テストをするためのコースをもっている町でもあります。

作中にでてくるアカエゾマツはクリスマスツリーのような針葉樹、サフォークという羊は、某ヒツジアニメでおなじみの顔が黒くて身体が白い毛のヒツジさんです。
父親と共に、札幌という都市からヒツジがいっぱいの丘でカフェをすることになったヒロインが、自分しか見えない幽霊のような美しい男性と出会います。
そこから彼の正体は……と紐を解いていく過程に、アイヌとカムイが絡んできます。
もちろん恋愛模様もありますので、四季を経て春の匂いをまったりお楽しみくだされば幸いです！

写真は、ちょうど今ごろ北海道で見られる花、カタクリ（ピンクぽい紫の花）と、エゾエンゴサク（青い花）です。