近況ノートでひっそり短編を連載しています。
全三話。今回は中編。
前編はこちら
https://kakuyomu.jp/users/mami_y/news/16817139557450581298私の短編で登場する「マミさんケンタくん親子」が主人公です。
自転車操業不定期連載。
ジャンルは現代ドラマ。
テーマは夏休みの宿題。
ちなみに、本文に書かれている本、『〇〇〇』につきましては、最初、実在の本をもとにした名前をつけていましたが、やめました。みなさまが子供の頃、好きだった本の名前を当てはめてお読みください。
近況ノート連載なので、コンテストや評価とは無縁の世界です。
だからいつでもブラバOK(`・ω・´)b
お時間のある時に、ふらっと覗いていただけましたら嬉しいです。
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そういえば、本屋へ来たのは久しぶりだ。ここしばらくはアマゾンに頼りっぱなしだったから。
中に入り、息を吸い込む。
本屋独特の匂い。私はこの匂いが大好きだ。これから自分の世界が広がっていく予感がする匂い。しかし今回は、私の世界を広げている暇はない。
新刊コーナーや文庫本コーナーに心惹かれたり、ラノベコーナーで流行をリサーチしたくなったりしつつ、まっすぐに児童書コーナーへ向かう。
本当ならケンタと一緒に探せればいいのだが、彼は今、「ドリル」というゴブリン集団と絶賛交戦中である。
幸い、今日はパートナーが家にいるので、ケンタと一歳の長女、ヒマリの面倒を見てもらえる。ドリルで難しい問題があった場合、私より彼の方がちゃんと教えられるだろう。
さて。
カラフルな児童書コーナーの前で腕を組む。
家を出る前にケンタが言っていた言葉を思い出す。
「えっとね、『〇〇〇』がいい!」
彼は一年生の頃から『〇〇〇』シリーズのファンである。
だが、あの本は一冊当たりのボリュームがまあまあある上に、かなり娯楽性が強くて「読書感想文」のイメージがあまりない。
「読書感想文は課題図書の中から選ぶ」ものだと思って小学生時代を過ごしていた私は、若干の戸惑いを覚える。
棚にずらりと並べられた『〇〇〇』シリーズのうち、まだ読んでいないものを手に取る。
本の中にはいかにも子供が好きそうな、楽し気なイラストが溢れている。
ぱらぱらとめくり、読んでみる。
その途端、頭の後ろをがつんと殴られたような衝撃が走る。
凄い。これが、「人気作品」というものなのだ。
魅力的なキャラクター。メリハリのある構成。読みだすとぐいぐいと引き込まれ、あっという間にその世界に入り込んでしまう。
ケンタがただひたすら笑って読んでいたので、単純なコメディなのかと思っていたがとんでもない。子供受けする表現やネタに飾られた土台は、果てしなく緻密に練り上げられているのだ。
気がつくと、結構な時間読みふけってしまっていた。
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次回、後編は、八月中に投稿する予定です。
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【近況】
カクの方があまりできていないのですが、新作の長編のストーリーや設定を考えています。
「狼男が変身する際の服問題」は、おかげさまで解決するネタを思いつきました!
みなさまからいただきましたご意見、アイデアのおかげです!
ありがとうございましたm(__)m
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「自分らしい」ってなんだろう、と、ずっと考えていました。
「少しダーク」
「和風またはアジア風で、現実世界と接点がありそうな異世界が舞台」
「純愛、プラトニック」
「ウザいくらいてんこ盛りの心情描写」
それ以外になにかあるかな、と考えた時、ありました。
「ひと昔前のコバルトやホワイトハート風」
流行ではない、ということですが、どうせならこのあたりを突き詰めてみようかなあと思います。
あと、私のお話を読んでくださっているかたは、大人のお姉さまやお兄さまが多いようですので(「多い」って、母数は……とか、その辺はスルーで)、大人の方にも楽しんでいただけるような文章力、構成力を身に着けたいなあと思っています。