皆さま
お疲れ様です。
本日、犀川様の企画をお借りして、エッセイを公開しました。綴ったのは、おばあちゃんっ子だった私と十年以上前に亡くなってしまった祖母との大切な想い出です。
今日まで祖母とのことを、そして祖母への想いを吐き出そうと思ったことはありませんでした。家族にも友人にも、誰かに伝えたこともありませんでした。大切だからこそ、躊躇っていました。
でも、どんどん記憶が薄れていくんです。
どんどん指の隙間からこぼれ落ちていくんです。
どんなに手を硬く握りしめても、すり抜けていってしまうんです。
それが悲しくて、寂しくて、痛かった。
だから、残したくなったんです。
誰かに覚えていて欲しかったんです。
私の光を、祖母を、あっちゃんのことを。
ひとかけらでも良いから、記憶して欲しかった。
祖母との想い出を大っぴらに語るのは、きっとこれが最初で最後。
私はまだ生きているから、前へ進んでいかなければならないから。だから、しんみりするのもこれっきり。これでおしまい。
――あっちゃんに、心からの感謝を。
『あっちゃんと私』
https://kakuyomu.jp/works/16818093085850383425/episodes/16818093085850657581