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【御礼】書籍「山本五十子の決断」2巻目以降準備中です!

御世話になっております。
御礼とご報告が遅くなって申し訳ございません!
10月20日に発売された拙作「山本五十子の決断」書籍化版第1巻ですが、おかげさまで好評の内に発売後の試練の1週間、1カ月を乗り切ることができました。
購入して下さった皆様に、心より御礼申し上げます!

これが人生初の公の出版、デビュー作ということもあり、発売時には売れるか不安で、大変緊張しておりました。最初の1週間で打ち切りか続巻かが決まるという業界の慣習の中で最初の週末が台風で、正直打ち切りも覚悟しておりました。

売れるかどうかもそうですが、買って下さった方の反応も気にしておりました。
多くのお店で本にはシュリンクがかかっていて立ち読みできないですし、富士見書房のサイトで試し読みはできますが、最初の一部だけですからね。
「山本五十子の決断」というタイトルで当然皆さん海戦を期待されて買われると思うのです。なのに1巻で海戦が無いことを、正直かなり気に病んでおりました。今も申し訳ないと思っております。
受賞後、編集者さんのご指導のもと改稿していったわけですが、文庫本の尺におさまりきらずミッドウェー海戦が2巻に持ち越しとなったのはひとえに文責者である私の力不足です。
ライトノベルとして、ファンタジア文庫のレーベルカラーとしてのエンターテイメント性を増やすために加筆した部分は勿論ありますが、それでも受賞時のWEB版の内容に全くこだわらず思い切った改変をすれば、例えば冒頭から主人公がミッドウェー海戦の渦中にいて、そこから五十子達との出会いの回想に入るような書き方もできたのかもしれませんが、WEB版への私の思い入れからそれはできませんでした。
これは人それぞれだと思うのですが、私の場合WEBで書いている時点から「このストーリーが本になると良いな」と思いながら書いておりまして、受賞したら全部書き換えようと思いながら書いたわけではないので、どうしても愛着があります。
余談ですが私は物を捨てられないタイプでして、部屋の掃除をしていても古新聞が出てくると読み始めてしまって結局捨てられない。
古新聞といえば会社で上司から書庫の古い物を捨てろと言われて整理していた時に、包み紙の古新聞がなんと戦後の占領期のもので、「マ元帥と吉田首相の会談」とか、「朝鮮戦争の今日の戦況」とか、朝鮮戦争に対する識者コメントとしてニミッツ提督とハルゼー提督の談話が載っていたりして、当然ながら包み紙もその中身も会社の規程の保存年限を過ぎているので捨てなければいけないルールなのですが、私には捨てることができませんでした。こっそり棚に戻してしまいました(涙。
いっそ持ち帰ろうかとも思ったのですが、一応会社の財産なので。横領になっちゃうので。
こんな捨てられない性格が筆にも出ているのか、過去に新人賞に応募して落選した作品でも、書評に「取捨選択ができていない」と書かれたことが。
そもそも新人賞に応募しようと思って書き始めても規定のページ数を超えてしまうことが多いのでページ数の制限が無い小説家になろうに来たのに、書籍化したことで再び尺の問題と向き合うことになりました。

でも、こういう古いものを捨てられない、大切にしたい性格の人間だったからこそ、この作品を書こうと思ったのかもしれません。

それはそれとして、発売された書籍には厳しい反応を覚悟していただけに、twitterやamazon等で好意的なコメントが多く頂けたのは意外でした。

現在はタイトルの通り、2巻目以降を準備中です! こうして「山本五十子の決断」の書籍化原稿を仕事として書き続けられるのも、まさに雨天の友、皆様お一人お一人のお力添え、買って下さった一冊一冊のおかげです。
皆様には本当に感謝に堪えません。

1巻あとがきでお約束した通り、2巻はいよいよミッドウェー海戦です。
詳細が決まり次第発表させて頂きます。
ご期待下さい。
引き続き、「山本五十子の決断」をどうかよろしくお願い申し上げます。

平成29年12月11日
如月真弘

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