ようやく安倍晋三回顧録を手に入れることができ、腰痛で身動きが取れないこの状況を利用してダラダラと読んでいます。まだ第六章の外国政府要人に対する彼の私見と冒頭150ページくらいしか読んでないのですが、非常に興味深いことの連続でした。
ワイ的には防衛安保は「専門家に任せる」ので特に興味はなく、また歴史問題も(本編を見れば判る通り)興味ないので一読して終わりです。しかし、安倍氏の内容は実は経済最優先でしかもその内容が一般的に言われていた新自由主義者ではなく、むしろ社会主義的な色彩さえ帯びているニューケインジアンの「ソレ」でした(仰天
フィリップス曲線のこと、何度も出してくるしね
ワイら新自由主義者は「フィリップス曲線なんてタワゴト」としか思ってないフシもあるくらいですから…(爆
安倍氏の再優先事項は雇用の創出…特に若年層の雇用創出であり、これがデフレ脱却の本筋でした。普通、彼のような保守派は大企業の所得増加を狙うのが常なのですが、むしろニューケインジアン的な雇用と失業の問題に力点をおいていました。というのも複数回に及ぶインタビューをまとめた…ということから考えて、そのかなりの回数に「雇用の創出と安定」という事が繰り返し出てくることです。保守政治家なので安保に関して雄弁なのはともかくとして、雇用の創出の方がアベノミクスの本質だったことはこの本で始めて知りました。
これは驚きですね…(゚д゚)!
自民党にたまにある「政治は保守。経済は(社会主義的な)ケインジアン的政策」という、他の国ではほぼ存在しないパターンの政治家でした。どうりでニューケインジアンのP・クルーグマンあたりが「安倍はまあ評価してやっても良い(キリッ」だった理由がわかりました。
いや、ヤツは新自由主義者じゃないよね、こりゃ…(爆
しかし岩田規久雄・浜田宏一・本田悦朗あたりから徹底的にレクチャー受けてたとは思わなんだよ(爆)。その割には新自由主義に染まらなくて、むしろ良かったんじゃね?(笑
いずれこれ、まとめよ…_φ(・_・