今日、『論考』の一部として投稿していた「私的ファンタジー史」が完結しました。『論考』自体はまだまだ続くんですが、ちょっと補足というか後書き的なものを。
https://kakuyomu.jp/works/16817330655322102705/episodes/16817330660417484987 最初の「1/24 神話や伝説でないファンタジー」に四万字超えと書いてある(あった)んですが、実際は六万字くらいあります。
増えた理由は単純で、いったん予約投稿したあと改めて読み返してみたら「ちょっとここわかりづらいな。説明不足だな」となる箇所が結構あったので、あちこち加筆訂正したからです。
一応、予約投稿する前に簡単な補足(※)を入れたんですが、やっぱり通しで読んでみると舌足らずになってるなと思って、追加で色々と書いてしまいました。
といってもベースは昔書いたままなので、新しい情報は入れていません。実質最終話(22から24はジャンルについてなので)の「21/24 漫画、アニメ、そしてネット小説」も二〇一九年あたりで終わっています。
『私的ファンタジー史』自体、確か『供給不足という問題』を書くのと同時か、そのちょっとあとに少しずつ書き進めたものです。
読み返すと〈ウィッチャー・サーガ〉の二巻が二〇一七年八月、三巻が二〇一八年五月の刊行ですから、『供給不足という問題』を書いたのがこの期間のどこか。
そして『新約・帽子世界』の公開が二〇一九年四月ですから、少なくともこの時点で『私的ファンタジー史』はほぼ書き終えていたことになります。
おおよそ一年数ヶ月くらいかけて、ほかのメモを書くかたわら書き綴ったことになります。改めて考えると長すぎですね、これ……。色々な意味で。
最初はほかのメモと同じように、もっと短いもののつもりで書き始めたんですが。
初めは、フケーの『ウンディーネ』などのドイツ・ロマン派が十九世紀初頭、ジョージ・マクドナルドの活躍が十九世紀半ばから後半にかけて、そして十九世紀末のウィリアム・モリス、二十世紀初頭のロード・ダンセイニから一九三〇年代の〈英雄コナン〉、『ホビットの冒険』、〈ファファード&グレイ・マウザー〉と来て一九五〇年代に『指輪物語』が……みたいな。
ざっとファンタジーの流れを概観できたらいいや、という感じだったんですが、せっかくだからと色々調べてあれもこれもと欲張った結果四万字になり、こうして投稿する際には六万字に増えていたのでした。
このあとの「論考」と題するメモはこんなに長いものはないのでご安心ください。仮に加筆訂正するとしてもこんな長文にはならない……はずです。