生まれながらに絶対音感を持ち、音楽的才能に恵まれた女の子。作曲をすれば必ずコンテストに入賞する。しかも、容姿にも恵まれている。所謂美少女
しかし、声が酷かった。
声域も狭くハスキーで鼻にかかった声。
要するに美声ではない。それでも彼女はディーヴァになりたかった。
そしてもう一人。見た目は普通。どちらかと言えば隠キャ。しかし、美声。どんな曲でも歌いこなす才能の持ち主。教会で賛美歌を歌えば、その歌声に人々は涙する。しかし、自分で作曲することはできない。密かに歌詞を書きためている。趣味はヒトカラ。そこでも高得点を叩き出す。
そんな二人が出会うところから物語は始まる。
・佐伯ミラ…17歳。才能と容姿に恵まれた少女。下町育ち。
・養源寺くるみ…17歳。類稀なる美声の持ち主。しかもその歌声は人々の感情を揺さぶる。
二人の出会いがミラクルを起こす。