・あらすじ…高井コウジは中学3年生になった。これまで茫洋としていた将来の期待と不安が、彼とその仲間たちを少しずつ翻弄してゆく。
高井コウジと仲間たちは保育園、小学校、中学校とずっと一緒だった。まだ、歩くことすらままならない赤ん坊の頃からの奇妙な絆を感じているコウジたち。
不登校、いじめ、恋愛、教師との関わり、部活動。喜びや悩みをなんとなく共有していた仲間はこの先、どう付き合ってゆくのか?子供と大人の境目で揺れる中学3年生を描いてゆく。
・キャラクター 高井コウジ…中3男子。両親と二つ年上の兄がいる。父はごく普通のサラリーマン。母は、パートでコウジたちが卒園した保育園で保育士をしている。兄は進学校に通っている。アニメや漫画、小説に詳しい。得意科目は国語、社会、父の影響で洋楽を聴き始めていて、英語には興味はあるが成績は芳しくない。
彼女は漠然と欲しいと思っている。が、同じ保育園を卒園した女子ばかりを追いかけてしまう。ともすると鬱屈した感情に支配されるため、明朗なリーダーシップを取れる様な人間に憧れている。
三井マリア…中3女子。両親と3人。いわゆる一人っ子。幼い頃から少林寺憲法を学んでおり明朗闊達。クラス委員であり生徒会役員もこなす。数学・物理など所謂理数系が得意科目。体育もソツなくこなす。後妻である母とは折り合いがあまり良くない。本当の母はマリアが小学4年生の時に死別している。pcもそこそこ使える為、父の不動産屋を手伝うこともある。少林寺憲法は祖父と父ゆずり。皮肉屋のコウジを上手くあしらうことができる。
小山ナツ…中3。性別は今のところ伏せている。第1章のキーパーソン。不登校のナツを巡る話が第一章。