ビーストを迎えに行ったみんなが、それぞれの場所に帰ってきます。
意識が真っ白な精神世界へと行っている間は現実世界の体は動けませんが、あちらとこちらでは時間の流れが違うので、こちら側では数分しか経っておらず、身の危険が及ぶことはありません。また他のフレンズ達の注意はアムールトラに向いていたため、気づかれることもありませんでした。
キュルルに対してあの子がやけに落ち着いた態度をとっていることと、オレンジ色のラッキービーストにポイポイと名前がついている理由は、番外編を読んで頂ければ分かります。
プロットの段階ではみんながビーストを起こしに行く事はなく、それぞれの場所で輝きに包まれていました。イエイヌはフレンズ達から少し離れた場所でご主人と出会い、キュルル達はヘリポートでミライさん達と会っていました。
しかしこれだと、過去の者達が帰る際、イエイヌとキュルルの位置をどうしたら良いのか分からなくなりました。
イエイヌとキュルルはお互いが見えない位置にいますが、帰ってゆく者達が同じ輝きに向かって歩いてゆくのです。仮にフレンズ達とヘリポートの間あたりに輝きがあれば、眩しくて向こうは見えないかもしれない、でもそれだと声は聞こえるんじゃないだろうかとか、いろいろ考えました。
結局まとまらなかったので、展開を変える事にしました。渦セルリアンは、せっかくなので主人公らしくアムールトラに倒してもらう事にし、みんなには一か所に集まってもらう事にしました。
それに伴い演出がガラリと変わりました。輝きに包まれる描写は、どこまでも続く白い草原になりました。
そこではイエイヌの絵に描かれた者達が現れます。セーバルは直接は描かれていませんが、背景にパークのゲートが描かれているのでいいや、と思い登場させました。フレンズと仲が良く、女王セルリアンとも繋がりのあるという唯一のキャラクターなので、いないと困るんです。