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『読んだら最後小説を書かないではいられなくなる本』 読了

著者は太田忠司さん。お、名古屋の人だ。
ショートショートからスタートして、長編ミステリでご活躍の作家さんです。

「基礎からの小説講座」と言った感じで、初心者でも書けるようになるにはどうしたらいいのか、順を追って説明していく丁寧な内容でした。

これは、読み専の皆さんに、是非読んでもらいたいなぁと。
あんなにたくさん読んでいる読み専の皆さんなら、きっと面白いものが書けるはずと常々思ってますし、実際、そういう形で作家になった方もいるんですよねー。

ボク自身は、途中で気付きましたが、既に書いている側には、少々物足りない内容かもしれません。これは、本当に「これから書く人」に向けたものでした。「書いたことがない人」で「書きたい人」がターゲット。

カクヨムみたいに、「既に書き始めている人」だと嫌でも「それは知ってるんすわ……」という話になるかもです。
知っていてもできないって人にとっては、初心に帰って、読み直すのも手かも。
なので、山ほどある「作家入門」の中でも最初に読むといいかもなーと思いました。

ただ、気付きが数点。
三幕構成の再分解と、「届ける」という話と、「儲からないよ」って話。

まあ、小説家が全然儲からないのはいろいろ聞いて知っています。プロの専業小説家になりたいって人は、くいっぱぐれる覚悟のある人だけ! 正直、不労所得(配偶者含む)とかを手に入れてからやったほうがいいと思う。

その一方で対岸にあるような「届ける」って考え方。
儲からないのになんで今も小説を書きたいのかって、届けたい人に、面白い話を届けたいから、だけなんだよねぇ。だから、書くのうまくなりたいし、いつか出版社の知恵を借りたいなって思っているんだけど、なかなかスタートラインに乗るのが大変だなぁw

でも「小説家になりたい」って人が小説家になるというよりも、「ものすごい面白い話を届けたい」って思っている人が、長期的には成功するんだろうと思う。

そんなことを目標にしてないと、何作も意欲的な長編を書けないなと、改めて思った。

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