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「『若者の読書離れ』というウソ」 読了

うーむ?

Web小説界隈で言っていることと、なんか乖離があるようなないような……。
少なくとも、このままだとラノベはなんか違うな。

内容的には、らんたさんの
「若者のライトノベル離れ 6年で市場半減のショック」
https://kakuyomu.jp/works/16817330659071865553

と同じ主旨かな。
中学生、高校生の読書量は横ばい。
変化の兆しとなったのは、「小説家になろう」の登場と、そこの人気のWeb小説の書籍化が他の小説の売上よりも良かったこと。

この「なろう系」の急速な台頭の結果、既存のレーベルも、人気Web小説の書籍化という方向に走った。

でも「なろう系」の読者は大人。
ラノベの読者は中高生。

これによって、ラノベに大人の本が混じるようになって、ラノベが衰退していくという構図。要するに支えていた中高生の期待を裏切った形に……。

結果、支持層を失い、急速にラノベ業界は没落していく……。

一方、ケータイ小説界隈は、ラノベ業界とは一線を画して、順調。なろう系の影響を受けなかったのか……。元々のWeb小説みたいなもんだからなぁ。

思うに、初期のなろう系の売り出し方として「Webで何万人が読んだ」とか、そういうPOPが付けられていたと思う。そういう売り込み方をするのが、弱小レーベルとしては正しいだろう。

そうなると興味はそそるよねぇ。それで売上はあがるだろうけど……。
まあ、Web小説の仕組みとして、人気のある作品の書籍化というのは、出版社の戦術として間違っていない。ターゲティングの失敗が、大きいということか。

で、読まれる本の傾向を示してくれたのが、非常に興味深い。
三大ニーズと四つの型として示していて、なるほど、これは納得がいく提示だった。

これらは、なろう系が用意したテンプレとはまたニュアンスが違うものであり、なろう系に引きずられているWeb小説への警鐘にも見える。

このまま、なろう系を研究して「典型的なWeb小説家」として生きていくか、そうではないライトノベル作家を目指すのかは、ちょいと分岐点かもなぁ。

とおもいつつ、今は執筆練習のために、2万文字程度の中編を書いています。簡素な文体の練習のためにね! まあ内容的にはイマイチですけど。今はまだ書くことが楽しいので!

(熊本城のまとめ、また暇をみつけて、やっておきます!)

2件のコメント

  • 執筆お疲れ様です。

    分析というものは、結局後付けでしか生まれないので、うまいこと書けばそれらしくなる。(成功者の話を集めると、「成功の方程式」っぽくなる。でも、同じことをして失敗した人がいっぱいいるかもしれない)

    テンプレとか「なろう」モデルとか、それっぽいものにこだわるのも馬鹿々々しいのかもしれませんね。

    Web小説特有の「ある程度の軽さ」というのは時代に合っている気がしますが。

    個人的には「印刷化されたラノベ」にはあまり魅力を感じません。画面の中でこそ勢いがあるんじゃないかなあと。そんな感じです。

    ※彌三郎戦記、楽しませていただきました。ありがとうございます。
  • 超時空伝説研究所さん

    それなんですよね。生存者バイアスが掛かっている気もします~。

    ここ最近の新しいラノベは、かなり迎合した感じはします。
    それでも、キノ旅は今でも中高生に売れてるらしいですね!

    まあ、結局は、自分の小説が誰にとって読みたい作品で、それはどこにどれくらいいるのか?って話なだけですけどね〜
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