おはようございます。
みなさま、どのような環境で書き物をされていますか?
…アナログ?万年筆に原稿用紙、そしてバーボンウィスキー。憧れですね!
とは言え、『カクヨム』さんは小説投稿”サイト”なのでデジタルな環境で執筆されている…はず!
どのような環境を構築されているのか…とても気になります!よろしければぜひ、教えてくださいませ。
私は、文書作成するときは大体PCです。短文ならスマホでも十分ですが。デジタルネイティブはフリック入力で卒論を書き上げるツワモノもいるそうですね…凄い!
印刷したり、人に見てもらうならワープロソフト、私はWordを使っています。が、それ以外では拡張子が.txtのテキスト形式のファイル(以下、テキストファイル)を編集できるテキストエディタソフト(以下、エディタ)を使っています。
でも、エディタって凄い数が多いんですよね!
なので最近、評判かつ無料のエディタ、GitHubさんの『Atom』とAdobeさんの『Brackets』を試させてもらいました。
どちらもWindowsにmacOS、Linuxで使えるのでWindowsユーザーとマカー(エヴァンジェリスト)との溝が埋まりますね!世界平和に貢献できます。
…えっ?Vi(Vim)とEmacsが最強?無理です、勘弁してください<(_ _)>
閑話休題。
感想に入る前にまずひとつ。『Atom』、『Brackets』ともに便利な機能を追加することができます。
その追加するためのプログラムを『Atom』ではパッケージ、『Brackets』では拡張機能(エクステンション)と呼んでいます。が、めんどくさいので、両方とも『拡張』と表します。
では、感想です。
二つともとても便利です。ネットには動作が『重い』というレビューもありますが、改良が進んでいるせいかそんなことはありません。
ただ私のPCでは、立ち上げる際は数秒かかります。…古いからなぁ(T_T)
では、どちらが良いの?というと、
『Atom』ははじめにいろいろ手を加えなければいけませんが、『拡張』していくと痒い所に手が届く!という感じです。
できることは『Atom』の方が多そうです。『拡張』に関して参考になるのWEBサイトもこちらの方が多いかも、です。
『Brackets』は素の状態から使いやすいですね!あまり『拡張』しなくても使いやすいです。
あと若干こちらの方が動作が軽いかも、です。
.あと、『Brackets』をレビューされている方はマカーが多い気がします。Adobeさんですしね。
ということで、どちらも良いけど、
凝り性!執筆環境はどんどん便利にしていきたい!という方は『Atom』
あまり触らず手軽に便利なエディタを使いたい!という方は『Brackets』
が良いのかな?と考えます。
では次に機能ごとにどちらが便利か。という感想を(※個人の感想であり、効果には個人差があります(笑))
◯テーマ(外観表示。スキンとかビジュアルスタイルなどとも)
勝者『Brackets』
まず最初は見た目です(笑)見た目、大事ですよね!モチベーション維持には欠かせません。
どちらもお好きなテーマを選べます。目に優しい気がするのでダーク系のテーマが好きです。
ただ、『Atom』はアプリのタイトルバーやメニューバー(アプリの上の方にあるアプリ名や✖(閉じる)ボタン、ファイル(F)、編集(E)みたいなメニューがあるところです)がWindows標準なのでダーク系テーマにすると浮きます。もしかしたらテーマなどを『拡張』したら変えられるかも。macはちょっとわからないです。
なので、一体感のある『Brackets』勝ちです。
◯フォント・フォントサイズ
引き分け
どちらも変更できます。見やすいフォントの方がはかどりますよね!
私はメイリオというフォントが好きなのですが、プロポーショナルという字幅を自動で整えてくれるフォントなのです。でも等幅フォントの方が好きなのでメイリオをとうは(自主規制)
◯日本語化
勝者『Brackets』
どちらも海外製ですが、『Brackets』は初めから日本語化されています。
『Atom』は『拡張』で日本語化できます。
日本語化ではないですが日本語で文章を書いているとき、『Atom』はスペルチェックを無効にしないと画面が真っ赤になります。
『Brackets』の文字コードですが、昔はUTF-8以外使えなかったそうですが今(リリース 1.11 )はUTF−8以外も素で使えます。『拡張』してエンコーディングできるようにしましょう!というレビューが多いですが、今『拡張』して増やしてしまうとバグになってしまうようです。
◯検索・置換
引き分け
テキストファイルの中から指定した文字列を探すのが検索。指定した文字列を指定した文字列に置き換えるのが置換。そのままですね。指摘された誤字脱字とか固有名詞を全部書き換えたいときなどに便利?
どちらも問題なく使えます。ネットのレビューでは『Atom』は遅いというものもありましたが、大量に置換しても特に遅いとは感じませんでした。
また、どちらも正規表現も使えるようです。正規表現は便利な場合もあるので気になる方はググってみてください。
◯右端で折り返す
引き分け
『Brackets』は初めから折り返してくれます。『Atom』は設定をいじらないと折り返してくれませんが、折り返す幅を設定できたりします。
『Brackets』は折り返したところに空間を開けるのではじめちょっとビビりました。多分、折り返しましたよー。という目印なんでしょうが、間違って半角スペースを入れてしまったのかと勘違いしてしましました(笑)
◯文字数カウント
引き分け
どちらも『拡張』でできます。文字数を数えてくれます。
ただ、私が試したものは半角全角とも数えてくれますが、改行も数えてしてしまいます。残念。
◯編集時間計測
引き分け
どちらも『拡張』でできます。要はストップウォッチです。
私が試したものは、『Atom』の方は下の方に小さく表示され、キーボード操作(ショートカットキー)で動かします。設定すればファイルを開いた時から自動で計測してくれます。便利。
『Brackets』はちょっと大き目で目立ちます、ボタンがあるのでマウスで動かします。
個人的には『Atom』の方がシンプルで好みです。
あまり紹介されていないようなので『拡張』名を。
『Atom』 : Punchclock
『Brackets』 : In-Editor Time Clock
◯マルチカーソル・矩形選択【くけいせんたく】
勝者『Brackets』
どちらも可能ですが、『Atom』は『拡張』しないと使えません。
使い方によってはとても便利な機能ですが、言葉だけで説明するととても長くなるのでググってみてください(笑)
◯アウトラインプロセッサ的なヤツ
引き分け
小説を書くならアウトライン、大要というか骨子というかを作ってから書きなさい。で、アウトラインプロセッサというのがあるのでそれを使いなさい。みたいな話をよく聞きます。
ではアウトラインプロセッサとは?
どうもサイドバー(大体左側)にアウトライン、(つまり章立て?)がエディタと並んでるアプリみたいですね。
アウトラインというのが、文章の構成をツリー表示(小説フォルダがあって、その下に章フォルダがあって、その下に更に節フォルダがあって…というのを表示する。小説をクリックしたら章が表示されて、第一章をクリックしたら節が表示される、みたいな?)してるもの。
…あれ?これ別に章ごとにフォルダ構成をツリー表示してくれたらいらなくね?
高機能なエディタには大体、プロジェクト管理用のツリービューがついてるので大丈夫!代替できます。
◯タブ表示
引き分け
テキストファイルごとに別々のエディタの窓を開くのではなく、ひとつの窓の中にタブで複数のテキストファイルを開けるもの。今のWEBブラウザみたいなかんじです。
『Atom』は問題なくタブ表示されています。
『Brackets』はタブではないですが左側のサイドバーで開いているテキストファイルを管理できます。
視覚的には慣れるまで違和感があるかもしれませんが、どうせキーボードで執筆しているのでそのままキーボード操作(ショートカットキー)で切り替えてしまえば問題ないかと。
『拡張』でタブ表示にすることもできます。
◯画面分割
勝者『Atom』
ペイン分割と呼ばれる機能。ひとつのエディタの窓を複数に分割して同時に複数のテキストファイルなどを表示できるので便利です。
やっと『Atom』が勝ちました。でもここからは『Atom』の独壇場です!
『Brackets』は2つにペイン分割できます。
2つのテキストファイルを比較して作業できます。
一方『Atom』はなんかいっぱいに分割できます!
しかも、分割したペインド・ウィンドウの中にPDFやWEBブラウザも開けます!別の『拡張』が必要ですけど。
『Atom』を全画面表示していても、PDFやネットの検索結果を参照しながら執筆できます!いちいちアプリを切り替えなくても良いので便利ですね!!
ひとつ残念なところは、私が試したPDFビューワではコピペができませんでした。
WEBブラウザですが、たまに不安定で『Atom』が落ちてしまうものがあったので、いくつか『拡張』を試してみてください。
◯バージョン管理システム
勝者『Atom』
変更履歴を管理してくれるありがたいシステムです。
変更前はどういうふうに書いてたっけ?と気になったときに確認できます。もちろん、バージョン管理システムに保存しておかないと駄目ですが。
本来の使い方とは違います。本当はソフトウェア開発のとき、バグを出した犯人を探すためのものです(嘘)
バージョン管理システムがなくても書き直すごとにバックアップを取れば良いのでしょうが、管理がめんどくさいです。
バージョン管理システム自体はエディタとは別のアプリですが、エディタと連携してくれたら便利です。
どちらも『Git』、『GitHub』というバージョン管理システムと連携できます。が、『Brackets』の場合、日本語がUnicodeのスカラ値で表示されてしまいます。つまり、一般人には読めない数字とアルファベットで表示されてしまうのです。残念ながら日本語の書き物には使えませんね。今後に期待です。
また、『Brackets』の場合、『拡張』が必要ですが『Atom』の1.18以降であれば『拡張』は必要ありません。
◯差分比較
勝者『Atom』
二つのデータを比較くしてここが違うよ!と教えてくれる便利機能です。
『Atom』の場合、バージョン管理システムに保存された過去データと現在のデータを比較して、この行が消えたよ!この行が変わったよ!と教えてくれるありがたいやつです。
いちいち自分で変更箇所を探さなくて良いので便利です。
特にGit Time Machineという『拡張』は様々な過去データと比較できるうえとても見やすいです。凄い便利!
◯オーバースクロール
勝者『Atom』
エディタの最終行まで表示されてもスクロール(上下左右に動かすことです。この場合は上下です)を止めない機能です。
最終行まで表示された時点でスクロールが止まってしまうと、ずっと画面下の方で執筆してしまうことになります。ちょっと見にくいですよね?
地味ですが結構大事です。
『Brackets』は『拡張』が必要ですが、『Atom』は設定を触るだけで大丈夫です。
◯右クリック
勝者『Atom』
『Brackets』の右クリックは少し不便です。
メニューが少ないこともあるのですが、拡張機能マネージャーなどではそもそもメニューが呼び出せません。
なので、コピーしてきた『拡張』名を貼り付けようとしても、マウスではなくキーボード操作(ショートカットキー)で貼り付けなければいけません。
ショートカットキーに慣れている方であれば問題ないのですが。
と、感想は以上です。長文へのお付き合いありがとうございました。
ではみなさまにとって今日が良い一日でありますように。