現在連載している作品「紅い月の下で」の世界設定を忘れないようにここへおいておきます。とりあえず、今回は最近話の上がった魔法と魔術についてです。
魔法と魔術の共通点は魔力を用いるという点です。ある一定量の魔力を消費することで決まった結果が出力されます。魔術とは魔術回路に魔力を通すことで、特定の現象を引き起こすことができる魔道具をつくれる人々のことです。魔力を持つ人であれば基本誰でも魔術師になることができます。一方魔法は知識を持たない人間やその他生物などが持つ力です。一個体に対して一能力存在します。また神器と呼ばれる特殊な道具が持つ能力も魔法です。
魔法と魔術の違いは魔力の通る次元になります。魔術は魔術回路という2~3次元に魔力を通すことで発現しますが、魔法はより多次元を魔力が通り発現します。これにより魔術では再現不可能な事象を魔法は再現することができるのです。魔法を使う人間を魔法使いまたは能力者などといいます。魔力が個体差が大きい理由もこの多次元理論によるものです。人間という3~4次元(3次元+時間で4次元としている)の存在には観測できませんが、魔法を使える人々は常にこの多次元と魔力的につながっており、力を行使できます。神器も同様です。
ここまで聞くと魔法のほうが魔術よりも優れているように聞こえますが、熱する魔法と冷やす魔術が相対した場合魔力量が大きい方が征する原則は変わりませんし、魔術のほうが応用性は高いです。基本能力者よりも魔術師のほうが強いと考えていいでしょう。なぜなら世に出ている魔術師は魔術師の中でもトップエリートのみですので。
最後に魔法と魔術両方使える存在はどう呼ぶのかという話ですが、基本は魔法使いであり魔術師という感じです。しかしたまに魔法を用いて魔術を強化する怪物が存在します。イメージで言えば炎を生み出す魔法と水の魔術知識を用いてお湯を出す魔法を創り出す感じです。これは魔術をより高い次元の魔法に引き上げる行為であり、世界に10人ほどしか存在しません。彼らのことを魔導士と呼びます。世に入る魔術師の数がばれていない存在も含めて40人程度と考えると多くないかと思えますが、魔術師が世に出ることが許されるレベルでなければ魔導士にはなれないということです。世に出れない魔術師は数十万人以上存在するのです。希少性で言えば 魔力を持つ人<魔術師<能力者<エリート魔術師<魔導士といった感じです。
魔導王は魔導士ではありますが、魔導士のトップのことではありません。逆に魔導王を参考にして魔導士という名称が決められています。今回はここまでです。