• 異世界ファンタジー
  • 現代ファンタジー

スチマギ更新です

五千文字前後は更新スピードが上がるのですが、個人的には中身が詰められなくてスカスカ感があるんですよね。中々配分が難しいです。
なるべく文字数が少なくてもぎゅっと詰め込めるように頑張りたいです。



それは無精卵を孵化させるかのような、気の遠いものだった。
手探りで方法を探し、これでいいのかと不安に襲われる毎日。
けれど後戻りすることなどできなかった。

ああ、記憶の彼方は朧気に霞んで見えない。
なにが大事だったのかさえ、すでに夢の泡沫に消えた。
それでもこの体を突き動かすのはなんだろうか。

枯れ木のような体で歩き続け百五十年。
美貌が衰えて、いまや見る影もない。
ただ気持ちだけが若々しいまま、涙を零す。

これを愛と呼ぶなら、なんと残酷だろうか。

https://kakuyomu.jp/works/1177354054885803826/episodes/16816410413938319884

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する