忘却編2話目です。
眼鏡のお兄ちゃんが色々と可哀想ですが、一応彼は精霊術師の中でも一目置かれています。
ただ妹大好きなのが残念すぎる、可哀想な人なだけです。
結論が全て「可哀想」に集約している……?
可愛い妹へ。
元気ですか?兄はとても寂しいです。
幼い頃はあんなにも愛らしく後ろを付いてきたのに、今ではすっかり独り立ちしたのですね。
嬉しいような、悲しいような。複雑な気持ちを味わう日々です。
しかし元気であればいい。健やかに育つのならば、草葉の陰で見守っている父も安心することでしょう。
けれど、一つだけ――
たまには手紙を出してください。忘れてないですよね?
兄は……とても……とても……寂しいです。いや、まじで。
(ジェラルド・ベルリッツの秘密日記より抜粋)
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