***** ブレ-キオイル *****
警察の調べで分かって来たのですが、誰かが故意にブレ-キオイルに水を入れたらしいのです。
【ブレ-キフル-ドに水分が混入する事により沸点が下がる現象はぺ-パ-ロック現象です。
シュチェに-ションより重大事故を惹起する可能性が大になります。】
「7月28日の朝10時30分過ぎ、綾香さんの乗った車が崖に真っ逆さまに落ちた原因は、どうもブレーキオイルに水が混入していたらしい、一体誰が⁉酷いことをする奴がいるもんだ、参った参った――――!」
「こんなに美しい女性を何故⁉狂った奴がいるもんですね~本当に❕あぁ~困った困った」
「御託を並べとらんでさっさと聞き込みに行って来い❕」
「本当っスね~オヤッサンも着いて来て下さい。テへへへ」
「おうっ お前1人には任せておけんからな~」
「あの日の朝10時15分頃、司の父親が経営する弁護士事務所の1階にある喫茶店で、綾香と会っていた男は、どうもさだ屋の社長だったらしい?」
「たかりってやつですね~?かなりの負債を抱え込んでいたらしいから……おお~嫌だ嫌だ――――!」
余計な事言わんで宜しい❕」
「テへへ~」
あの時は、綾香が用立ててくれたお金を手に急いで帰って行ったらしいのです。
「お金を用立ててくれた訳だから、何も綾香さんを殺す必要はないわな~」
「そうっすね~?さだ屋の社長は容疑者リストから完全に外れますね~」
「バカモンまだ完全なんて言葉出すな~」「テへへへ」
「山本匡はブレーキパッドをいじっていたが、調べでは何も問題は見つからなかった、だが?ブレ-キオイルに水を入れたのは山本かもしれん?」
「本当っスね~奴は本当に変態男ですね~テへへ」
「余計な事は言わんで宜しい❕」
「高校生の女の子3人、慶子と瑠璃と真由も動機は充分あるな~、実は綾香さんと登君は男女関係があったらしい、3人とも登を取られたくないばかりに!」
「キャッハ―何て事を、まだ高校生の息子に手を出すなんて~、あのお義母さんもとんでもない発展家ですね~いやらしいテへへ~」
「余計な事は言わんで宜しい❕だが?女子高校生が、車の操作など分からんだろう?」
「本当っスね~?でも誰かにやって貰ったら?」
「綾香さんの弟はアリバイがあるが?弟の彼女だった由香里さんのアリバイが立証出来とらん、かなり苦しんでいたらしい❕取り返しのつかない青春を送った訳だから?……恨みが!!」
「本当っス!青春を返せってやつですね~」
「旦那さんの賢さんも、隠しカメラで綾香さんと登君の情事を隠し撮りして、浮気現場を目撃しているから、嫉妬に狂って犯行に及んだということも充分に考えられる、ましてや可愛い息子をオモチャにするなど、とんでもない女!!」
「キャ~想像するだけでいやらしいテへへ」
「登君も分からん、何かあるな~ひょっとしたら?」
「なんですか?オヤッサン」
複雑怪奇なこの事件犯人は一体?
事件の2日前、綾香が熱海温泉旅行に出掛けていない日曜日の午後1時、綾香の愛車ワ-ゲンのキ-を手に駐車場に行く人影が???
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