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誰が為に、我は書く

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こんにちは。
「追憶の、ヨルワタリ」第31話「迫られた選択」の更新です。

あと3話程度で第三章も終わり、第四章で結末へと持っていきます。全体的な話数としては、40~50話といったところでしょうか。



ここで突然の裏話。

「追憶の、ヨルワタリ」は自分の知人に向けた物語、メッセージのつもりで書きました。新人賞での選考の結果は1ミリも芳しくないもので、悔しがったり凹んだりしばらく書けなくなったりもしましたが、それでもこの物語を書き上げたことだけは、ちょっとした誇りです。

知人はまだ小説を読める状況ではありませんが、いずれ折を見て。



上記のように、特定の誰かに向けたメッセージというものは自ずと力が入ったりするものです。手紙やLINEで思いの丈をぶちまける時、変に長文になったりロクに見直しや推敲しなかったりしませんか?


……ない? ああ、そうなんですか……


さておき、どうして好きになったのかとか、相手のことをどう思っているのかとか、状況が知りたいとか、もしくは自分の状況を思いきり聞いてほしいとか。

メッセージを届ける時、物語を紡ぐ時、そこには必ず書き手の思いが込められているはずです。カクヨムのような小説投稿サイトでは読者の想定は難しいですが、特定の誰かの顔を思い浮かべれば、もしかしたら書きやすいかもしれません。


誰か、ではなく自分に向けたものでも。


あの頃の自分に読んでほしい。もしくは今、自分が読みたいと思っているもの。


ターゲットを想定して物語を紡ぐ、というとちょっとあざとい感じはしますけれど……ターゲットの枠を狭めれば、その人たちに向けてどう書いたらいいのかというヒントが得られるかもです。

例えば、絵本を読んでいるような未就学児にいきなり三国志を読ませても、数秒で投げ出すでしょう。

恋愛小説だったら、ターゲットを「20~30代向け」とするよりは、「恋愛に悩んでいる人向け」と変えてみるのは案外アリなのでは? という気がします(書いたこと、ほとんどありません。もし、間違っていたらすみませんm(__)m)。



自分も体感したことなのですが、自分と似たような悩みを持っている方は他にもいらっしゃるんですね。

自分だけではなく、似た悩みを持つ人々に向けて物語やメッセージを届ける。

似た悩みではなくても、何らかの形で共感を覚える人がいるかもしれない。

書き手の紡いだものが石を水面に投じたが如く、読み手の心に波紋を広げるとしたら、物書き冥利に尽きるのではないかな……と。

まぁ、そもそも読んでもらえないと話になりませんが。




長々と述べましたが、ここらで締めくくります。

お読み頂き、ありがとうございました。

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