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物書きとしての魅力

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こんにちは。
「追憶の、ヨルワタリ」第24話「光一の日記(3)」です。

このエピソードで第二章は終了となります。次回より第三章です。



唐突ではありますが……物書きである以上、皆さんはキャラクターの魅力を引き出すために四苦八苦しているかと思います。

性格、生まれ育ち、言動などに気を使っている方もいらっしゃると思います。



自分は前に、こういうことを言われました。


「お前に魅力がないから、キャラクターにも魅力がない」と。


今でも覚えているぐらいだから、相当こたえたんでしょう。自分自身に人を惹きつける魅力なんて皆無なのは承知していたけれど、それがキャラクターにも反映されているんだとしたら。

確かに、自分の考えや願望を反映したキャラクターはいます。「本当なら自分自身が言いたかったこと、そうしたかったこと」をキャラクターにやらせていることは否めません。

お世辞にもポジティブな性格とはいえない自分は、どうも作中のキャラクターに陰を持たせてしまう傾向にあるようです。誰かのマンガ・小説を読んでいる時も、「こんな無駄に明るいキャラクターがいるわけない」って思ってしまうタチなのです。


だからなのでしょうか。


もちろん、反論はあるかと思います。型破りなキャラクターを生み出した人の性格が、そのまま型破りというわけでもないでしょうし。

作者の魅力がそのまま作品にも反映される、という点に関して明確な根拠があるかというと……正直なところ、半信半疑ではあります。

ただ、作者自身が培ってきた知識や経験や感情の揺らぎが反映された作品というものは、やはり内容的に充実した、読んだ人の心を豊かにする作品になるのではないかと思います。



自分は一応、それなりには経験を積んできた……という自負がありました。でも、それは他の人も同じなんですよね。当たり前ですが。

自分の培った知識や経験を「ただ」作品に反映していても、それはありのままを書く日記と変わらないのでは……? と。

つまり、工夫がない。ひねりが足りない。

そこまではわかっているんですが、実際に書くとなるとまた別ですね。



「作者に魅力がないから、キャラクターにも魅力がない」



上の一文、皆さんはどう思いますか?

参考までに聞かせて頂ければ嬉しいです。

4件のコメント

  • 横から失礼します。
    上記の件ですが、個人的意見としては

    ほとんど影響ない

    が正しいのかなと。
    判例を出せばいくつでもありますが、キャラクタと魅力は別物です。
     そしてもう一つ、作者の充実した経験が物語も充実させるのはまたそれも違うのかなと。
    ※こちらも判例はいくらでもありますが、大きく一つだけ取り上げるとしたら、

    ベストセラー作家様ないしは、超有名なミステリに関しても、若年者にて賞を取ったりそのまま代表作になっているものも多く、必ずしも年齢や経験と比較されるものではないかと。
     でなければ、老人作家様ばかりの作品の世界になってしまいます。

    事実は小説より奇なり

    必要なのは想像力と殻を破る力なのではないでしょうか
    (ミステリなら仕掛けのひらめきなど)
    カクヨムで最も忌避されてる私が言うのもなんですけどね。

    以上横からのコメント失礼しました
  • 個人的には、作者の魅力とキャラの魅力は別物だと思います。それに、経験はあるに越したことはないですが、ないから書けない訳じゃないですよ。

    もしも、作者の魅力や経験でしか物語が創れないとしたら、ミステリー作家はどれほどの殺人現場を経験し、探偵や刑事といった仕事を体験しないとならないかって話になると思うんですよ。異世界ファンタジーは、皆、異世界に行ってるってなっちゃいますしね。

    陰キャや真面目キャラを目立たせると言うのは、小説ではなかなか難しいと思います。陽キャの方が、遥かに伝わりやすいでしょうね。
    でも、世の中に溢れる物語は、そう言った楽しいものばかりではありません。

    その一言を言った方は、ただ単に好みが合わなかっただけだと思うんですよ。
    一般書籍だろうが、有名作家の作品だろうが、好みでなければ魅力的には見えません。

    魅力的に見せるには、作者の魅力ではなく、構成やキャラ達の関係性、意外性などを表現する技術も問われるのかもしれません。技術的なものが必要なら、作者の魅力だけで創れるものでもないんですよ。

    そもそも『作者の魅力』は個人的な主観によるものだと思いますよ。
    てことで、気にすることないと思います(*^^*)
  • ひかりさん

    コメントありがとうございますm(_ _)m

    確かに、毎年のごとく若い才能を持った方々が発掘されていますね。仮に、知識や経験が浅くても、突出した何かが注目されて……というのはよくある話のように思えます。

    そこに作者個人の魅力や人間性などを絡めて考えるのは、ナンセンスかもしれませんね。老人作家様の例えは非常にわかりやすいです。

    想像力と殻を破る力……うーむ、突き詰めるとそこに辿り着くのでしょうかね。

    知識、経験、文章力、構成力などなど色々な要素がありますけれど、何が一番重要なのかは人によって分かれるのでは? という気がします。

    作者個人の魅力はあくまでいち要素でしかないし(しかも小説自体にあまり関係ない)、それで小説が決まるものではないかな、と解釈しました。
    (間違ってたらご教示下さい)


    たいへん、参考になりました。重ねて感謝申し上げます。
  • なこさん

    全くもって仰る通りで……ミステリ作家は殺人現場を〜の例えは「そりゃそうだ」とうなずかされました。

    今投稿してるロボットものだって、じゃあ実際にロボに乗って動かしたかっていうとそんなわけないだろってなりますね……うん。

    小説書いて十年以上経ちますけれど、未だに自分の小説の魅力がわからないのですよね。
    相手の好みに合わなかったのだとしても、魅力がないとバッサリ斬り捨てられると、うん……自分含めて全部を否定されたみたいで。
    (だから今も引きずっている)


    魅力的に見せる技術というのは、確かに作者個人の魅力とはあまり関係がないですね。一朝一夕で身につくものでもなし、しかも数値化できたりするようなものでもなし、更に人によっても評価が分かれるとなると……。

    うーん。

    作者の魅力うんぬんについて引きずっているのは建設的ではない、ですね。もしかしたら相手が、自分のことを気に食わなかっただけかもしれないですし(苦笑)。
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