「歩きはじめたキセツ」最後までお読みくださり、ありがとうございます。
本作は元々ある短編公募のために書いた第1話のみの作品でした。私がこのような形で文章を書くようになった〝デビュー作〟です。落選したその第1話から話を展開し本作となりました。
そういう意味では、最初に全体設計図があっての物語ではなく、オムニバス的に話を広げ、ひとつの世界観としてまとめました。
主人公のタカシは明らかに自己投影、クミは好きだった女の子と想像の集合体のような存在ですが、その他の登場人物にも総てモデルがいます。私の実際の同級生たちです。
今もつながっている彼ら彼女らと、それぞれの人生を〝歩きはじめた〟遠い日々を思い出しながら書き進めました。そしてそれは私にとって大切にしたい特別な〝キセツ〟なのです。
次作はまた中学二年生の冒険話になります。
『ワカンナをさがして ~タイリク横断列車と四つの国~』全26話予定
1/22より毎週月曜日に投稿します。
よろしければお付き合いください。