新年あけましておめでとうございます! 2025年もどうぞよろしくお願いいたします。
さて挨拶もそこそこで申し訳ありませんが、昨年大晦日に公開になった、合同企画「Jardin des Lys Nobles~貴婦人たちのささやかなる陰謀~」に脚本で参加させていただいていました! 主催である、ひなこ様に快諾いただきましたので、関連資料や世界観、キャラクターについての短編、脚本など順次公開させていただきます。
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https://kakuyomu.jp/works/16817330665236026674 ひなこ様はもちろんのこと、脚本協力の環玲美様、キャストの田中様、イヅカ様、キャラクターイラスト担当千明ミサ様、皆様のお世話になりながら作り上げた作品です。本当にありがとうございました。
最近、外山滋比古先生の「読み」の整理学を読んでいます。刻露による要約で正確に引用できず恐縮ですが、読みというものは古来、声に出して読むことをいい、黙読は主流ではなかったのだそうです。そして、作者の意図から離れ「読み」を経て、ある種の古典化をされ、残ったものが良い文章なのだと。Jardin des Lys Nobles~貴婦人たちのささやかなる陰謀~は、公開前に何度も「読み」を経た作品です。企画の初期段階から、ひなこ様、環様にはアイデアやアドバイスをいただきましたし、脚本ができあがってからもフィードバックをいただく機会に恵まれました。古典化された、というと流石に過言でしょうが、濾過され練り上げられた物語になっていることは確かです。
公開された今、Jardin des Lys Nobles~貴婦人たちのささやかなる陰謀~を振り返ってみると、台本を書いたというよりも、映画の脚本を書いたような気持ちでいます。実際にそのような体験をしたのかもしれません。ありがたい機会をいただいたものです。
自分の未熟さを肯定しているようで申し訳ない気持ちになりますが、合同企画に携われたことで、文章を扱う者として大きく成長させていただきました。一例としてあげるなら、刻露は一から十まで伝えようとするあまり、説明台詞を入れがちで、反面、あるキャラにスポットを当てていると(映画で例えるならあるキャラを撮影していると)、その場にいる他のキャラの描写を忘れがちになる(映画ならピントがあっておらずその場にいるだけになってしまう)と言う特徴があったのですが、今回の企画でその特徴にも気が付きました。どんな特徴も活かし方次第ですが、気が付かなければ効果的に活用することなどできませんので、非常に有意義な学びでした。
つらつらと書いてしまいましたが、せっかく公開させていただいておりますので、こういった裏話的なものも書く連載とさせていただこうと思います。明日から4日間、19時に短編があがります。お目通しいただけますと幸いです。