この三作品は、私のプライベートに根差して書かれたものです。「こまいぬちゃん」にはファンタジー要素もありますが。
直(ナオ)は甥、澪(ミオ)は姪で、名前は仮名です。2018年現在、直は24歳、澪は21歳になりました。
直は私の両親にとっては初孫で、ものすごく可愛がっていました。
とにかく言動のユニークな子で、我々を散々笑わせてくれながら、育っていきました。
澪は三つ下の、雛祭り生まれの女の子で、小さい頃は何だか子供の頃の私に似ていて、いろいろ他人ごとに思えない感じでした。感受性の鋭い子で、よく兄に、私と澪は霊感持ちとしてセットで扱われていました。

「こまいぬちゃん」は、小説作品を書いた、という感覚がないんですよ。ほぼ実際にあった話をそのまま描写した感じ。なんだかごめんなさいな感じです。
「えにっき」は直が一年生の時のことを書いたものです。学校の先生、絵日記読んで笑ったろうなあ。
「こまいぬちゃん」「えにっき」の童話作品に作者である二人の叔母の私が出ないのは、描写的に邪魔なのと、恥ずかしいからです。

私の父が亡くなったのは、直が小学三年生、澪がもうすぐ一年生という一月のことでした。「櫻と姪と父と。」はその一年後のお話です。
桜の下で父の幻を見たのは事実です。きっと私だけだろうな、気のせいかなと思ったら、澪も見た!と言い出したので、ああ、あれは本物だと。

この三作品は、私の家族ものとしてセット的なものなんですが、
直に関しては、「虹翡翠」のイズムのモデルでもあったりします。