某通信教育のジュニア向け小説講座で酷評された作品です。
何せ重くて暗い作品ばかり書いていた自分に嫌気がさしたので
初のコメディに挑戦してみたわけです。
すると批評が
「探偵も偽物、大阪も偽物、人形も偽物、少女も偽物、登場人物がみんな偽物、探偵小説としてもファンタジーとしてもコメディとしても偽物、作者の自己満足のために詰め込まれたものたちで出来ている」
と、書かれ、
激怒しました。
(リアリティのある作品はもちろん素晴らしいけれど)
偽物と嘘で固めた作品の何が悪い!
フィクションやファンタジーは本来そういうものではないか!
・・・今読むと表現の稚拙な部分や、設定に無理がある部分は見えてきますが、
作品自体を嘘と偽物の塊呼ばわりされた、いや偽物が正しくない扱いされたことはまだ根に持ってます。ぷんぷん。
志摩スペイン村が出来たばかりの頃(笑)だったから20年以上昔に書いたものですね。
トワのモデルは、神戸で買ったピエロの人形です。私が人形のコレクションをしていて、当時はピエロにハマっていました。
夕夢は、私の作品にはよく登場するタイプの、ロングウェービーヘアにロリータ服の謎めいた強気の少女です。つくづくこういう子は大好きです。こういう女の子が空から落下してくる話は大好物なようです。(笑)
現太郎は何となく当時の香取慎吾のイメージで書いていました。
蜜子のモデルは中谷美紀です。大好きな女優さんです。
あと、「上海帰りのリールー」は映画「フィフス・エレメント」のパロディです。
大阪の新世界界隈の空気が好きです。当時は元気が無くなると新世界に旅行して、串揚げ食べて、土地の空気を全身に満たして帰ってきたものです。
私はどうもコメディを書くと、高校の文芸部時代から酷評されることが多いですね。私自身は喜々として書いてるんですけど、何かが上滑りしてしまうみたいです。