※この企画は勢いで執筆しています。ご了承ください。
「空とー」
「千春のー!」
「「千アヤ講座ー」!」
「…随分久しぶりッスね。というか続いてたんスかこの企画…」
「千アヤ2周年に向けて作者の創作意欲が溢れてるからな。気まぐれ更新にも筆が乗るとの事だ」
「絶対燃え尽きるヤツじゃないですか」
「あ、今回はまあまあちゃんとした解説ッス」
【魔力と妖力】
「これ絶対本編で解説しなきゃなモノじゃないですか…」
「特段違いが無いのが現状だからな。妖力とは妖や土地が抱くエネルギーとでも捉えてくれればいい。霊験あらたかな土地、とは良く言うだろう?」
「魔力は正直妖力と大差ありませんよ。人間が持ってるエネルギーが魔力、とでも考えて頂ければ。凪さん―鴉天狗の妖力で吹っ飛ばせる事にも変わりありませんからね」
「人間は妖との差別化に必死だからな。お前達とは違うんだぞ、とでも言いたいのだろうが」
「変わんないッスよ、結局は。…魔力持ちの人間の特性を除けば、ですけど」
【固有の魔力、種族の妖力】
「妖の妖力はその種族に大きく依る。響殿…雷獣なら雷撃を操り、千春…鼬なら加熱の妖力。この辺りはイメージしやすいか」
「勿論個人差や方向性の違いはあるんスけどね。例えば涼葉さん―雪女の血筋ですけど、彼女の母親は冷気そのものを操る事に長けています。けれど涼葉さん本人は冷気というより氷結…氷の生成、操作の方が得意ですし」
「精密性という話なら凪殿とラン殿もだな。風の出力に関してはラン殿に歩があるが、凪殿は細やかなコントロールに優れている。凝り性だからな、あの方も」
「対して人間の魔力は大分多岐多様なモノだといいます。とはいえ、大元で繋がっている所はあるそうですが」
「例えば日辻殿の曾祖母は結界の生成で名を上げた退魔士だが、当の日辻殿の魔力は綿の生成だ。犬飼という退魔士も、先代と次代の娘では方向性がガラリと変わるという」
「人間の魔力って本当多岐多様ッスね。妖みたいに雪女だから氷の妖力、みたいな予想も出来ないッスから」
「とはいえ魔力持ちの人間は極めて少数であり、殆どが親も魔力持ち―退魔に連なる家の出だからな。…極稀に、有希殿のような例外もいるが」
【最後に】
「千アヤ本編、探女編ももうすぐ終わりッス。それが終わると暫くは本編も不定期更新に戻るそうッスよ」
「とはいえ、物語としては一段落付く形になる。我等の戦の結末、最後まで見届けよ」
「…ところで空さん、何処で何してたんですか」
「…次回の更新で明らかになる」