※この企画は勢いで執筆しています。ご了承ください。
「凪とー」
「……佑介の」
「「千アヤ講座」」
「……タイトル詐欺じゃねェか!」
「悪いね、今回は空も千春もお休み。暴霊獣〈ボレズ〉関連だと僕達の方が適任なんだよね。……改めて、僕は黒羽 凪。よろしく」
「……鬼島 佑介だ。というか俺だってボラだか何か知らねェし詳しくねェぞ」
「……へぇ、あくまでシラ切るんだ?ま、この莫迦鬼と解説してくから、暇なら覗いてみてよ」
「あ、今回ちょっと長いかも」
【暴霊獣って何?】
「暴霊獣〈ボレズ〉……確か少し前に千羽で暴れてたバケモノだったか」
「そ。暴走識神仮定霊獣、略して暴霊獣。モノに霊薬を打ち込んで作られた人工の魔獣。小学生向けの工作キットみたいな手軽さでバケモノを作れるんだ、厄介な事この上無かった」
「……んで、そんな劇薬をバラ撒いてた奴等がいたと」
「蛇巫女の詩――羽生さんの手記に書かれてるのは大体その暴霊獣絡みの記録だよ。興味があるなら読んでみるといい」
【外伝の黒羽君】
「……お前、今とその暴霊獣騒動の時じゃ全然違うよな」
「あぁ、一年前はそこそこ髪長かったからね。今は肩の上くらいまでだけど」
「そういう話じゃ無ェ。羽生センパイに聞いた話じゃ今より随分と根暗だったらしいが」
「……成程、中身の話?まぁ当時の僕は今と違って戦えた訳じゃないし、自分の無力とか厭になるくらい呪ってたし。今と比べたらそりゃ暗かったと思うけど」
「……それで済む話じゃ無ェだろ。例の騒動から高校に入る前、絶対何かあったハズだ」
「――詮索は良くないよ、『夕立』?」
「……そうかよ。んじゃ今の所は俺の思い込みって事にしとくか」
【今回は此処まで】
「さて、僕はこの辺りで失礼するよ。暴霊獣の件ならともかく、こういう解説は基本空と千春に任せた方が上手くいくんだよね。それか響。去年の事なら彼女だって詳しいし」
「……って事で、今回は此処までだ。そこの雛鴉共々、よろしくな?」
「……るっさい、莫迦鬼」