一ノ瀬　薫

物心ついてから今に至るまで、読んだ小説に関することを取り留めもなく綴ったものです。 あまり著名な作品は扱わないですが、退屈している人の一助になれば幸いです。 なお、感想はわりに偏…

男はある夏の日、父の墓参りにゆく。 墓参りを終えて、帰ろうとしたが、寄り道をすることした。 彷徨いながらも男はそこにたどり着く。

十代の終わりに一冊の詩集を出した。 それが十代の目標だったから。 働いて費用を貯めて、立派な装丁で作った。 それが出発だった。 それからも書き続けて来た。 そしてある時、自分のた…

ある日、銅級冒険者の俺は組合長に指名依頼を告げられる。 報酬は破格だった。 断れない訳もあって、俺は依頼主に会いに行くことにした。 依頼主の侯爵は、十年前に失踪した妹のリリアを探…

夏彦は机を整理している時に純子の名刺を見つける。 その翌日、それを思い出しながらいつもの店で飲んでいると、初めて来たらしい若い女性に話しかけられる。 自己紹介をすると、その女性の…

晩夏のひと時、その男と女は互いに何かを想いながら時間を過ごす。

彼は女と待ち合わせする。 彼と女は会話する。 彼と女は・・・。 雨はやんでいた。

転倒先生は出かけた先の古本屋で話し込んだり、面倒ごとばかり持ってくる知り合いの相談をされたり、、久しぶりの教え子との再会したり、何となく暇なようで暇ではない。 その間に旧友に会い…

帝国と魔族領は半世紀以上の間、それぞれの正義のために戦いを続けていた。 そんなとき、皇帝は気晴らしの遠乗りの最中に躓いた馬から振り落とされ、全く同じ時、魔王は勇者一行の魔術師が放…