「吸血公ヴェルド侯爵の憂鬱」ですが、これ以前十万字近く書いたものはありましたが、消してしまったのでこれが初めて作品でした。
多くの方々に読んでもらえて、そのことがうれしく、励まされて何とか完結までこぎつけることができました。
家人にこういう物語を書いていると話し、雑談をしている時に言われてヒロインがいないということに気が付き、そう言えばそうだなと思いました。
初めてカクヨムで書いた中編では女性の登場人物は複数出ているし、書いていて楽しかったのですが、本作ではどうもそういう感じになりませんでした。
そうするとだいぶむさくるしい感じになっているのかな、と笑い話になりましたが、ヴェルド侯爵が不老で美貌の青年侯爵ですし、男でさえ見惚れるほどですからヒロインのようなものだったというと言い訳になるでしょうか。
その他に個人的な感想としては、ヴェルド侯爵ヴァンは、自分を孤独とは思ってもおらず、魔獣たちやワース村の人たちや親戚の王族たちがいるので、それで結構楽しく過ごしているのではないかと思っています。
出不精な侯爵ですが、いったん出てしまえばそれなりに楽しんでしまうというのは、侯爵と私の唯一共通するところかもしれません。
そして用事が済むとすぐに帰りたくなるところも。
何となくポツポツと読んでもらえる作品をこれからも書いていく予定です。
新作も手を付けていますが、もう少し書いてから公開しようと持っていますので、その時にはよろしくお願いいたします。
「吸血公ヴェルド侯爵の憂鬱」を読んで頂きありがとうございました。
まだ最後まで読んでおられないのであれば、気が付いた時にポツポツと読んでもらえると嬉しいです。