フィンランドの叙事詩『カレワラ』についてのあれやこれ

Hei! Hyvää iltaa kaikille! (みなさん、こんばんは!)

『L.R. 魔法の詩 / Novellit 1』の作中には、北欧・フィンランドの叙事詩『カレワラ』(原題「Kalevala」)のキャラクターたちが数名、登場します。そこで、今回は『カレワラ』についてのあれやこれを、お話をしようかなと思います。
 知ってる方も多いと思いますが、『カレワラ』は、フィンランドがまだ「フィンランド(スオミ)」という国として成立する以前から、フィンランドに口承伝承の形式で伝えられてきた民俗詩を、当時の研究者たちによって収集され、編纂されて、ひとつの物語としてまとめられた詩です(この辺の解説はwikiなんとかに任せるとします)。なので、編纂された時点で、編者たちの価値観が多分に入ってしまっているので、『カレワラ』を研究するときは要注意だったりします。
『カレワラ』の主人公・ワイナミョイネン(Väinämöinen)を「エキセントリックでスケベかつロリコンなストーカー気質のあるじじい」であると私は認識しているのですが、フィンランド人の友人たちとは、どうも認識が違うようで、『カレワラ』について話しているとき「あれ?」となります。彼ら曰く、ワイナミョイネンは「不滅の賢者」「偉大なる詩人」などなど。どこをどうつついても「とにかくすごいひと!」扱いなのです(ただし『カレワラ』研究者の友人と私の認識の乖離はほぼなしだったりする)。
 はたして『カレワラ』を読まれた人々は、ワイナミョイネンをどのように見ているのかが気になるところです。
 

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