おしえて! おこめちゃん!『ロイツ・ルノ Loitsujen Runot』タイトル、サブタイトルの意味編

Moi(もい)!

 おこめちゃん(言ってて自分自身気恥ずかしいですが、これ、あだ名なんです)による、『ロイツ・ルノ Loitsujen Runot』をもっと楽しんで読んでもらえるよう、ちょっとしたことを書こうと思いました。
『ロイツ・ルノ Loitsujen Runot』のサブタイトルにくっついているフィンランド語のあれやこれを、ちょっとだけ解説します。
※ネタバレ注意!

 まず、タイトルの『ロイツ・ルノ Loitsujen Runot』の“Loitsujen Runot”ですが、音読すると「ロイツイェン・ルノトゥ」となります。
 それではフィンランド語の意味になりますが、“Loitsujen”は「呪文」という意味の複数形です(詳しく書くと、原形:loitsu、品詞:名詞、ここでの意味(格):〜の(属格)で、複数形になっているので、loitsujenとなります。フィンランド語に興味を持たれた方は質問をどうぞ)。
 そして、“Runot”は「詩」と訳します(原形:runo、品詞:名詞、ここでの意味(格):主語の複数形)
 つまり「呪文の詩(複数形)」となるのです。
 なお、邦題を「ロイツ・ルノ」にしたのは、読みやすいようにしただけです。

 これが、各章のサブタイトルにも、各章の内容に引っ掛けて付けてあります。
 一例を挙げるならば、neljäsの「4.敵 <Viholliset>」です。
 邦題は「敵」となっていますが、フィンランド語の“Viholliset”は「敵(複数形)」だったりするのです。
 “Viholliset”の原形はVihollinen(名詞)です。これを複数形にするには、“-nen”を変化させる必要が生じます。
 こんな感じで => Vihollinen=> Vihollise-(-nenがse-に変化します)
 => Viholliset(複数形のときの主語の印 -tを付けます)
 つまり、ここでは「敵は一人じゃないよ?」ということをサブタイトルのフィンランド語で表していたりするのです。

 というわけで、サブタイトルのフィンランド語が気になる方は、一度、調べてみてはいかがでしょう? ただ、G先生は誤訳してしまうときがあるので注意です。調べる際は、フィンランド語=>英語で調べることをおすすめします。

それでは、Moi Moi!

2件のコメント

  • すごいぞ! おこめちゃん!

    長編ファンタジーで、一か所だけ炎関係の呪文を出さないといけなかったのですが、ちっとも思いつかず苦労しました。ロイツ・ルノの魔法詩バトル好きです。

    (おしえておこめちゃん!シリーズもぜひ(*´∀`*))
  • 西フロイデ様

    いつもコメントありがとうございます!
    しかも、褒めていただき、めっちゃ嬉しいです!

    魔法詩を作るときは、使う場面と詩のイメージを妄想→フィンランド語で考える→フィンランド語で書く→韻律をチェック→フィンランドの友人たちに添削してもらう、という過程を経てのちに、日本語訳をくっつけています。

    ちなみに、現在まで作った詩にひとつだけ未公開の詩があったりします。
    今後、某熊の妖精が出てくる物語で使おうかなぁと考えていますw

    >おしえておこめちゃん! シリーズも不定期で載せていく予定です。

    ではでは、Moi Moi
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