「――奇獣流転譚―― その音を知る者へ」第7章完結です。
ようやく一つ目の大きな山場まで書けたので、そのことにひとまず、ほっとしております。第6.5章の時点で不穏な気配が漂っていたので、展開をある程度予想していた方もいるかと思いますが、いかがだったでしょうか。世の流行に完全に背を向けたような釈然としない展開で終わらせた上に、続きの公開がまた一か月ぐらいは先になりそうなことを、ここにお詫びいたします。
前回の近況ノートでもお知らせしましたが、ただいま「その音を知る者へ」の第5.5章を分離・独立させた「――奇獣流転前日譚―― その魚は水を求める」を毎日1話ずつ公開中です。最初からこうやって、外伝として完全に分けて公開するべきだったなと反省しております。
「その音を知る者へ」が完結した後も、こういった前日譚や後日譚を少しずつでも書きたいと思っています。五百瀬家のその後についても、下の弟あたりの視点で後日譚として書きたい気持ちはありますが、今のところ、明確な予定は決まっておりません。
何にしても、まずは本編を完結まで書きあげなくてはならないのですが、遅筆ゆえになかなかはかどらず、もどかしい限りです。作品自体ではなく、人名や地名を考えるのに時間がかかって筆が止まることもよくあり、悩みの種となっております。実在の人物や実在の国を登場させるほうが、そういった部分は楽なんでしょうね。
次の章もまた急展開を予定しています。出来るだけお待たせせずに済むようにとは思っておりますが、大幅に間が空いてしまったらごめんなさい。